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こんにちは、みやしょーです。
前回の記事では、金融庁のライフプランシミュレーターを使って「投資しているかどうかで老後がどれだけ変わるか」を確認しました。
結果を見て「よし投資しよう」と思っても、実際に始めると必ず直面するのが下落局面です。
積立投資を始めてすぐに下落が来た時、「損している」という感覚を思ったより強く感じました。
でも今は少し下落しても気になりません。この心境の変化には理由があります。
この記事はインデックスファンドの積立投資(S&P500・オルカン(全世界株式)などへの長期・積立・分散投資)を前提にしています。個別株など別の手法には当てはまらない内容も含みます。
積立を始めた直後が一番怖い
積立投資を始めてすぐの頃は、資産のほとんどが自分が入金した元本です。
含み益がほぼない状態なので、少し下落するだけで「損している」と感じます。
知識や経験がない状態で下落を経験すると、「いつプラスになるかわからない」「このまま減り続けたらどうしよう」という不安に駆られて、途中で売ってしまう人も多いと思います。
売った後に株価が戻ると「あの時売らなければよかった」となりますが、知識がなければその判断はとても難しいです。
少額から始めるとなぜ続けられるのか
私が積立を始めた時、まず少額からスタートしました。これが結果的に正解でした。
下落した時の損失額が数百円だったので、「プラスになるまで待とう」と思えました。
これが数十万円の損失だったら、精神的にかなりきつかったと思います。
少額から始めるメリットは「下落した時のダメージが小さいので、冷静に待てる」ことです。
積立している間に投資の仕組みや市場の動きを学べるので、経験と知識を同時に積めます。
また、投資経験があると下落局面でも「長期的には回復してきた歴史がある」「今は安く買えているタイミング」と考えられます。
積立投資では下落中も定額を買い続けるので、株価が下がっている間に多くの口数を取得できます。
これがドルコスト平均法の効果です。
含み益バリアとは何か
投資を続けていると、元本より資産が増えた状態、つまり含み益がある状態になります。
この含み益が下落時の「クッション」として機能します。
たとえば、元本100万円が130万円に増えた状態で20%の下落が来ても、資産は104万円です。元本は割っていません。
この「含み益があるから多少の下落では元本を割らない」状態を、SNSでは含み益バリアと呼ぶことがあります。
元本100万円 → 130万円に増えた状態で20%下落
130万円 × 0.8 = 104万円(元本割れしていない)
元本100万円のまま20%下落
100万円 × 0.8 = 80万円(元本割れ)
私は今この状態にいます。含み益があるため、少し下落しても「まだプラス圏内」と感じられ、精神的な余裕があります。
バリアは時間とともに厚くなる
含み益バリアのもう一つの特徴は、投資を続けるほど厚くなることです。
毎月積立を続けると元本が増えますが、複利の力で資産はそれ以上のペースで増えていきます。
つまり含み益の割合が時間とともに大きくなっていくので、バリアも厚くなります。
逆に言えば、始めたばかりの時期が一番バリアが薄く、下落に弱い状態です。
だからこそ最初は少額で始めて、下落しても「待とう」と思える金額にしておくことが大事です。
投資を途中でやめてしまう人の多くは、このバリアが薄い時期に大きな下落が来て、精神的に耐えられなくなるケースだと感じています。
よくある疑問に答える
Q. いつまで待てばいい?
過去の大きな暴落でも、S&P500は最長約7年で回復してきた歴史があります。
| 暴落 | 下落率 | 回復までの期間 |
|---|---|---|
| コロナショック(2020年) | 約34% | 約5ヶ月 |
| リーマンショック(2008〜2009年) | 約57% | 約5〜6年 |
| ITバブル崩壊(2000〜2002年) | 約50% | 約7年 |
| ブラックマンデー(1987年) | 約34% | 約2年 |
参考:三井住友DSアセットマネジメント「米国株はいつ下げ止まるか」
最長でも約7年でした。インデックス積立投資を「老後資金のために20〜30年かけて育てる」前提で始めているなら、下落はその時間軸の中に収まります。
積立を止めずに続けることが、一番の対策です。
Q. どこまで下落したら売るべき?
インデックス積立投資においては、原則として「下落したから売る」という判断はしません。
ただしこれは生活費と投資資金をきちんと分けていることが前提です。
「下落中に生活費が足りなくなって売らざるを得ない」という状況を避けるためにも、投資に回すのは当面使わないお金だけにしておくことが大切です。
Q. 積立額を増やすタイミングはいつ?
含み益バリアが育ってきた実感が持てたら、増額を検討するのが自然な流れだと思います。
最初は少額で始めて、下落しても「まだ余裕がある」と思えるようになってから少しずつ増やす。
無理のないペースで入金力を上げることが、長期的に続けるコツです。
まとめ
- 積立を始めたばかりの時期は含み益がなく、下落のダメージを直に受けやすい
- 少額から始めると損失額が小さく、冷静に待てる
- 投資の知識と経験があると「下落中も安く買えている」と思えるようになる
- 含み益が増えるほど下落のクッションになる(含み益バリア)
- バリアは長く続けるほど厚くなる。だから始めて続けることが最大の戦略
「投資は怖い」という感覚は正常です。ただその怖さは、知識と時間で確実に薄れていきます。
最初の一歩を少額で踏み出すことが、長く続けるための一番現実的な方法だと、自分の経験から思います。
※この記事はインデックスの積立投資を前提にしています。
個別株など別の投資手法では、損切りが必要になるケースもあります。
「売らずに待つ」はすべての投資に当てはまるわけではありません。
※この記事は個人の体験にもとづくものです。投資判断はご自身の責任でお願いします。
参考
【選ぶだけで未来が変わる!】会社が出してくれる企業型DCの始め方
【NISAを活用】初心者が知っておくべき!投資でよくある5つの失敗とその対策
三井住友DSアセットマネジメント「米国株はいつ下げ止まるか」