自主的20%るぅる

各々が自主的に好き勝手書くゆるふわ会社ブログ

胃

胃がんリスク検査を受けよう!

生涯に一度しか経験できない貴重な(?)ピロリ菌除菌を経験したので記録に残します。

きっかけ

皆さんは「胃炎」にどのようなイメージを持たれますでしょうか?

私は、胃がキリキリと痛む(辛い)イメージを持っていました。
過去ストレスがかかった時などに胃が痛み一時的に市販薬を飲んだ経験はありましたが、ここ数年は特にそういった症状もなく平和な日々を過ごしていました。

そんな中、健康診断(バリウム検査)で3年連続指摘された「慢性胃炎」。
1,2年目の判定は「△有所見健康」かつ全く自覚もなかったことからあまり気に留めていなかったのですが、3年目で判定が「※要経過観察」に変わったのを機に真面目に調べ始めました。

健康診断結果表の「慢性胃炎」項目には、以下の説明がありました。

胃粘膜が何らかの原因で持続的に炎症を起こしている状態です。
表層性胃炎から萎縮性胃炎に至るまでいろいろな段階があります。
ピロリ菌感染が疑われます。

胃がんとピロリ菌の関係性

調べる過程で知ったのが、日本における胃がんの原因の多くはピロリ菌感染ということ。

さらにこのピロリ菌、感染していても自覚症状がないことが多い上に一度感染したら自然にはいなくならず(除菌しない限り胃の中に居続ける)、放置すると知らないうちに炎症が進行し胃がんリスクが高まるとか。なんとやっかいな菌!

胃がんはがんの罹患数・死亡数共にトップ5に入っていることも知り、検査の重要性を認識しました。

がん罹患数・死亡数の推移
最新がん統計:[国立がん研究センター がん統計] より引用

ITSなら無料で検査が受けられる!

関東ITソフトフェア健康保険組合(ITS)では、ピロリ菌感染の有無と胃がんの危険度をチェックする「胃がんリスク検査」自己負担金0円(全額健保補助)で受けることができます。
ITS所属の皆さんはご存じでしたか?お恥ずかしながら私は最近知りました🙃

指先からわずかな血液を採取し郵送するだけの、自宅でできる簡単な検査です。

ピロリ菌検査って、以下の理由から一生に1度だけ受ければ良いとされるのだそうです。

  • 成人以降の新規感染はまれ(幼少期に感染する人が大半)
  • 除菌後の再感染率は非常に低い(1~2%程度)

よって、ITSの補助も「検査未実施の方のみ」「1度きり」なのでご注意ください(詳細はリンク先の受診資格を参照)。

検査キットを使った採血

Webから申し込むと、2週間程度で検査キットが到着しました。
ABC分類とはピロリ菌抗体とペプシノゲン値(胃粘膜の萎縮具合)を測定し、その結果の組み合わせで胃がんリスクを4段階(A~D群)に分類する検査だそうです。
※後ろの群になるほど結果が良くない

直前まで「自分で採血!?こわいよー!うまくできるだろうか…」なんて心配してましたが、イラスト付きの説明書と解説動画を見たら簡単に採血することができました。

検体と使用済みのキットを返信用封筒に入れ投函すると、10日ほどで結果の連絡メールがありました。
専用サイトにログインし、結果を開くと…

判定はC群!ピロリ菌は「陽性」でした。

内視鏡検査(胃カメラ)

さっそく検査結果を持参し近所の病院を受診すると、ピロリ菌の除菌を勧められました。
ピロリ菌を除菌することで、胃がんリスクを下げる効果が期待できるのだそうです。1

検査方法の選択

内視鏡検査についてはどちらでもよい(希望があれば行う)とのことでしたが、せっかくの機会だしお願いすることに。
検査方法は以下の3種類から選択することができました。

※鎮静剤とは静脈麻酔(静脈から注射で投与)のことで、眠くなって意識がぼんやりするタイプの麻酔。
 鎮静剤を使わない場合でも、感覚を麻痺させる表面麻酔は使用します。

検査方法メリットデメリット
鼻から・比較的嘔吐反射が出にくい
・検査中に会話が可能
・検査後すぐ帰宅、運転可能
・鼻の痛みや出血することがある
・細いスコープを使用するため経鼻より画質がやや劣る
口から(鎮静剤なし)・比較的短時間で終了する
・検査後すぐ帰宅、運転可能
・嘔吐反射が強くでることがある
・検査中に会話できない
口から(鎮静剤あり)・眠った状態の検査で苦痛が少ない
・医師がじっくりと観察しやすい
・検査後しばらく安静が必要
・当日は車の運転や機械操作NG
・鎮静による副作用のリスクあり

オエってなりたくないし、痛みや出血も嫌だから「口から(鎮静剤あり)」一択!

ちなみに会社の健康診断でもオプションで内視鏡検査を追加することはできますが、集団検診の場合、鎮静剤を使った検査は実施していないのが一般的なようです。2

自分で病院受診してよかったー!
※看護師さん曰く、若い方ほど鎮静剤使用を希望する人が多いそうです。

さっそく同意書にサインし、検査予約を入れました。

いざ検査!

朝9:30~の検査に向けて、前日の21時以降は水とお茶以外口にしないよう指示されました。
検査当日の流れは以下のとおり。

  1. 点滴のルート確保
  2. 胃の中を綺麗にする薬(液体)を飲む ※まずい!
  3. ゼリー状の麻酔薬を飲む(上向いて口の奥に5分キープしたあと飲み込む)※変な味!
  4. 喉の奥に麻酔をスプレー(5プッシュ×2)※苦い!
  5. 診察台に移動、マウスピースをはめる
  6. 鎮静剤を流してもらう

…これ以降は記憶がありません。
気づくと検査は終わり、1時間ほどが経過していました。

ほんとうに寝てる間に終わっちゃった( ゚Д゚)すごー

果たして胃の状態は

胃カメラで撮影した写真を見せていただきながら、状態の説明を受けました。

十二指腸潰瘍が治った形跡と現在進行形の胃潰瘍(どちらも軽度)が見つかりましたが、それ以外はとてもキレイな状態とのこと!

胃潰瘍はピロリ菌を除菌しただけでも良くなることが多いそうで、胃潰瘍の薬は使わずピロリ菌だけをやっつける方針になりました。

いざ除菌!

ピロリ菌を除菌するための薬が処方されました。
1日2回、1週間の服薬で9割の方は除菌に成功するそうです。

飲み忘れや副作用を感じることもなく、指示通り飲み切ることができました!

ピロリ菌がいなくなったかどうかの確認は、服薬終了後から2ヵ月後になります。
果たして無事除菌できているのでしょうか…?

除菌確認

2ヵ月経過し、とうとう除菌確認の日がやってきました。
今回は呼気による検査です(呼気でも検査できるんだ!)。当日は絶食して来るよう指示されました。

検査の流れは以下のとおり。

  1. 専用パックに呼気を吹き込む
  2. 薬1錠と水を飲み、5分間横になる
  3. その後15分間座って過ごす(スマホぽちぽち)
  4. 再度専用パックに呼気を吹き込む

もし除菌に失敗していたら、再度服薬になるそうです(二次除菌)。

どきどきしつつ待った結果は………

除菌成!!
とうとうピロリをやっつけたよー🙌(ここまで長かったー)

胃がんリスク検査を受けよう!

エージェントグローの場合35歳以上で健康診断の受診メニューが人間ドックに切り替わりますが3、40歳以上で切り替わる会社も(私のまわりの方の話を聞くと)多いようです。
5年の差は大きい!

また、ITSでは無料の胃がんリスク検査を毎年受け付けていますが、保険組合によってはそのような検査を実施していないことも知りました。

手厚い福利厚生、ありがたいです🙏
個人的にはとてもよいキッカケになりました。

私と同じように慢性胃炎を指摘されていたり、鎮静剤を使わない内視鏡検査が不安な方は、まずは気軽に胃がんリスク検査から受けてみてはいかがでしょうか??

脚注

  1. ヘリコバクター・ピロリ菌除菌と胃がんリスク ↩︎
  2. 鎮静剤を使用するとなると専用の設備やスタッフの用意が必要だったり、副作用のリスク、時間的な問題(眠りから目が覚める時間の個人差)があり難しい。 ↩︎
  3. 追加料金を払えば35歳未満でも受診可能 ↩︎
Let’s share this article!

{ 関連記事 }

{ この記事を書いた人 }

アバター画像
かたはら
記事一覧