SES企業への志望動機を書く際のポイント!例文・書き方も紹介

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SES企業への志望動機を書く際のポイント!例文・書き方も紹介

SES企業への就職を希望するエンジニアの中には、「志望動機を上手に言語化できない」「他の応募者と差別化して、採用担当者の目にとまりやすい書き方を知りたい」といった悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、SES企業への志望動機の書き方とポイント、採用担当者の目にとまりやすい表現方法などについて解説します。志望動機の例文についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

SES企業への志望動機の書き方のポイント

SES企業に応募するときの志望動機の書き方には、押さえておきたいポイントがいくつかあります。ここでは、SES企業の志望動機を書くときに重視すべき4つのポイントについて解説します。

なぜこの会社を志望したかを明確にする

まず、数多くのSES企業の中からなぜこの企業を選んだのか、その理由を明確にしておきましょう。他の会社ではなく、志望した会社で働きたい理由を明確にすることで、採用担当者に熱意を伝えられます。

志望した会社を選んだ理由を書くときには、他社にはない取り組みや特色などを入念に調べておくことが大切です。独自の理由を記載することで、「うちと他社の違いを理解した上で志望しているんだな」と好印象を抱いてもらえます。

書類審査を通過した後の面接でも志望理由を質問される可能性はあるため、聞かれた際は即答できるように準備しておきましょう。

なぜSESエンジニアになりたいのかを明確にする

志望動機には「なぜSESエンジニアになりたいのか」という理由も盛り込みましょう。自社開発や受託開発といった他の業態との違いを理解し、SESエンジニアでなければならない理由を自分自身で考え、深く掘り下げることで、より明確な志望理由が見えてきます。

SES企業の大きな魅力の一つは、エンジニアが自らの意志で柔軟に働き方を選べることです。その特徴を活かして、例えば「希望のキャリアプランを形成するために、案件選択が行えるSES企業で働きたい」などの理由が志望動機として伝えられます。

ただし、志望動機は自分本位の理由になりすぎないように注意が必要です。例えば「納期に追われる仕事や興味の湧かない案件の仕事を受けたくない」といった理由は、採用側から見るとモチベーションが低いと捉えられる恐れがあるので、避けるほうがいいでしょう。

自分本位な志望動機になっているかどうかは、自分では気づきにくい場合もあるため、友人や知人、家族などに内容を確認してもらい、率直な意見をもらうことも有効です。

今までの経験やスキルをどのように活かすかを伝える

経験やスキルをアピールできる場合には、今後の仕事にどのように活かせるのかを具体的に書きましょう。経験やスキルについては、志望動機以外に記載する箇所はありますが、採用担当者にアピールしたい点を志望動機に書くことで、より印象に残りやすくなります。

これまでエンジニアとしてどのような業務に携わってきたのか、経験を積み重ねた結果、会得したスキルは何かを明確にすることで、今後、活かせる経験やスキルがはっきりします。

特に、これまでの経験については、具体的な成果やエピソードを交えることで読み手に伝わりやすくなるでしょう。どのようなプロセスを経てスキルを得たのか、得るための工夫や努力した点を記載することも効果的です。

入社後のキャリアプランを考える

採用する側の企業としては、自社で長く働いてくれるかどうかは重要な判断材料となります。入社後の具体的なキャリアプランが志望動機に書かれていれば、将来のビジョンを持って長期的に働いてくれる意志が強いと受け止められ、好印象を与えられます。

反対に、「会社に貢献しながら成長したい」というようなあいまいなキャリアプランしか描けていないと、将来のビジョンが明確ではないと認識されるだけでなく、成長した後は独立や転職などを考えているのかと想像されてしまう可能性があります。

そのため、「会社で経験を積みながらスキルを磨き、将来は独立も視野に入れている」といったキャリアプランは、自社をステップアップの踏み台と考えていると受け止められてしまうため、避けるようにしましょう。

SESの志望動機で採用者が見ている3つのポイント

採用担当者は志望動機に記載されている内容から、自社に対して、どのような貢献をしてもらえる人材かどうかを判断します。ここでは、採用担当者が注視している3つのポイントについて解説します。

これまでの経験を具体的な体験を交えながら記載できているか

採用担当者は応募者のこれまでの経験や人柄を志望動機から判断します。具体的な業務経験やエピソードを織り交ぜることで、他の志望者との差別化が可能になります。

単にSES企業へ就職・転職したいという希望だけを記載すると熱意が伝わりにくくなるので、具体的な仕事の経験や仕事を通じて得たものをアピールすることが大切です。

採用担当者は応募者がどのような体験をしたのかだけでなく、その体験を通して得た教訓や成果にも関心があります。自分自身の魅力を最大限に伝えるためには、具体的な行動やその結果について記載するのが効果的です。

志望動機は読みやすいか

志望動機を記載するときには、文章の読みやすさを意識することも重要なポイントです。特にSESエンジニアとしては、仕様書や議事録を作成する仕事もあるため、文章力も必要とされるスキルです。

同じ内容でも、読みやすい文章と読みにくい文章では、相手が抱く印象は大きく変わってきます。文章に問題がある場合、能力を実際より低く見られてしまう可能性も考えられます。文章は簡潔にまとめるだけでも読みやすくなるので、一文が長くなりすぎないよう心がけましょう。

また、文章を区切る役割がある読点は、多すぎても少なすぎても相手に読みにくさを与えます。志望動機の文章を声に出して読み上げながら、読点の位置に違和感がないかを確認しましょう。

学習意欲やモチベーションは高いか

SES企業で働く上で、学習意欲やモチベーションの高さは欠かせない要素です。IT業界は日進月歩で新しい技術やサービスが登場する分野のため、SESエンジニアには、常に最新トレンドを取り入れる意欲の高さが求められます。

例えば、新しく発表されたITサービスについて勉強したり、アップデートされた最新スキルを習得したりしていることをアピールすることで、成長のために努力を惜しまない応募者だと判断してもらえます。

ただし、志望動機の中の言葉だけでは採用担当者が評価するのは難しいため、具体的な経験や学習内容を織り交ぜることも大切です。自ら開発したアプリや、前職で学んだ新技術の内容などを具体的に示すことで、より説得力のある内容になるでしょう。

SESの志望動機の例文

ここからは、SES企業への志望動機の例文を紹介します。アピールポイントとして、経験年数、資格の有無、保有スキルのケースに分けていますので、志望動機を書く際の参考にしてみてください。

経験年数3年未満のエンジニアのケース

エンジニアとして経験年数が短い場合は、経験年数や実績が浅いため、学習意欲をアピールできる内容を盛り込むといいでしょう。

【志望動機例】

私は新卒として入社してから2年間、物流企業を中心とした顧客管理システムの開発に携わってきました。仕事内容は詳細設計以降の単体テストや総合テストが主な役割です。

これまで担当した案件では、発注元と直接やり取りをすることがありませんでした。携わった業務の成果を直接肌で感じられないことに疑問を感じ、転職を決意しました。

私が貴社を志望した理由は、多種多彩な企業との取引実績が豊富なところです。現職の業務以外にも、個人的にアプリやシステム開発の勉強をしているため、幅広い開発業務に携わってみたいと考えています。

貴社であればこれまでの経験を活かしながら、自身のキャリアアップにつなげられると思い、志望させていただきました。

経験年数3年以上のエンジニアのケース

経験年数が3年以上のエンジニアの場合、即戦力をアピールできるように、これまでの経験や保有スキルが具体的に分かる志望動機を作成するのがポイントです。

【志望動機例】

私が貴社を志望した理由は、自分のキャリアを広い視点で描ける点に魅力を感じたからです。

現職は新卒で入社し、5年在籍する中で、上流工程からプラグラミングまで一通りの業務を経験させていただきました。直近では、証券会社の金融系システム開発のチームリーダーを任されたことによって、マネジメント能力も養われました。

しかし、今年から経営体制の変更により会社の事業方針が大きく変わりました。これまでの開発業務ではなく外注管理が主業務となり、自分の目指すキャリアプランと乖離が生じてしまいました。

貴社では、エンジニア自身のスキルや経験、ニーズに応じた案件の中から選択が可能だと伺っております。貴社のような環境で私のエンジニアとしての技術力、マネジメントスキルを最大限活用することで、SESエンジニアとしてお客様に価値を提供できればと考えております。

資格を取得済みのケース

専門的な資格を保有している場合は、その資格の内容を業務にどのように活かせるかをアピールするのがポイントです。

【志望動機例】

私は現職で、Java言語でのシステム開発を行っております。また、Javaのプロフェッショナルを目指すために、業務と並行してオラクル認定Javaプログラマーのゴールドを取得し、現職での業務に活かしてきました。

しかし、新年度の人事異動に際して、担当部署が組織改編された影響でシステム開発に携わる機会が極端に減ってしまい、自身のスキルを活かすことが難しい業務環境となりました。今後のキャリアプランを考えたときに、より自身のスキルでクライアントやユーザーに貢献したいと考え、転職を決意しました。

貴社であれば、案件をエンジニア自身が選択でき、自身のスキルを活かせる業務を担当できる点を魅力に思い志望させていただきました。

独学でプログラミングを身につけたことを伝えるケース

エンジニア以外の分野から転職を希望する場合は、独学で身につけた技術が伝わるような内容にしましょう。

【志望動機例】

現職では不動産業界で営業職に従事していますが、休日を活用して独学でPythonを勉強しており、簡単な機械学習プログラムであれば組めるようになりました。

貴社を志望した理由は、SESエンジニアとしてお客様の課題をダイレクトに解決できることに魅力を感じたからです。

貴社は、顧客のアフターフォローを重視している企業だとコーポレートサイトで知りました。不動産業界の営業業務でアフターフォローの重要性を理解しており、お客様に寄り添った提案や具体的な改善策を引き出すためのコミュニケーション能力には自信があります。

独学でプログラミングを身につけた努力と、仕事で培ったコミュニケーション能力で貴社に貢献できればと考えています。

志望動機以外でSES企業に採用されるために重要なポイント3つ

ここまで、SES企業への採用を目指す上で、志望動機がいかに重要であるかを解説してきましたが、志望動機以外に、書類を作成するときに押さえておきたいポイントがあります。

採用されやすくなる履歴書や職務経歴書を作成する3つのポイントについて解説します。

職務経歴書の経験業務欄は詳細に記載する

SES企業は、採用時に応募者の経歴を重視します。採用担当者は、経験業務欄に記載されている過去の職歴を確認して「どのような会社でどういった経験をしてきたのか」「自社の案件を担当する上で活かせる経験があるのか」を確認します。

そのため、エンジニアとしての経験年数だけを記載するのではなく、どのような役割を担ってきたのかや、どのような課題を解決してきたのかといったところまで詳しく記載することが大切です。

経験業務欄を詳細に記載することで、そのSES企業が扱っている案件分野に対応する実績が少なくても、採用担当者がエンジニアとしてのポテンシャルを評価してくれる可能性が高まります。

特に、コミュニケーション能力、論理的な思考能力、文章力や読解力があることを示す経験は、詳細に記載することで採用担当者にアピールできるでしょう。

業務内容はエンジニア以外にも分かる内容で伝える

採用担当者がエンジニアのすべての分野に精通しているとは限りません。そのため、記載する内容は非エンジニアでも理解できるように、分かりやすい表現方法を意識することが大切です。

また、特定の業界に長く在籍していると、その業界でしか使われていない略語や専門用語を一般的に使われている用語と誤解してしまいがちです。分かりやすい表現で記載するとともに、一般的ではない用語はできるだけ使わないようにしましょう。

さらに、具体的な数値を用いて業務内容を記載すると、エンジニアの知識がない人にも実績やスキルを証明しやすくなります。

例えば、「バグ対応のマニュアルを新たに作成した結果、工数を20%削減した」「新人教育研修プログラムの大幅な見直しによって、新規採用社員の研修満足度が前年と比較して30%増加した」など、具体的な数値を用いることで内容や成果が分かりやすくなります。

成果物がある場合は具体的に提示する

これまでに携わった業務の成果物を示すことができる場合は、個人で作成したものでもかまわないので、ポートフォリオにして提出するのがおすすめです。ポートフォリオは、応募者の実力や力量を示す作品集であり、採用担当者が応募者の能力を測る指標になります。

志望動機や職務経歴書がいくら魅力的な内容であったとしても、具体的な成果物がなければ、応募者の能力の判断がつきません。一方、ポートフォリオは応募者の実力を裏づける証拠になり、採用担当者に自分の価値を最大限アピールできます。

ただし、契約上、成果物を社外に公表できなかったり、守秘義務契約を結んでいたりするケースもあります。提示できる成果物かどうかは、事前にしっかり確認しておきましょう。

SES企業に採用されるために志望動機はしっかり記載しよう

志望動機は「なぜSES企業で働きたいのか」「なぜそのSES企業で働きたいのか」を明確にして記載することが重要です。また、これまでの経験や保有スキルを、入社後どのように活かせるのかを具体的に示し、思い描くキャリアプランまで伝えることも大切です。

今回解説したようなポイントを理解し、企業側から採用したいと思ってもらえる志望動機と職務経歴を作成しましょう。

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