SESは40代や50代でも活躍できる?活躍するために持っておくべきスキルとは

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SESは40代や50代でも活躍できる?活躍するために持っておくべきスキルとは

SESエンジニアの中には「40代や50代になってもITエンジニアとして活躍できるのか」といった不安を抱えている方も多いのではないでしょうか?

SESエンジニアは20代や30代の人材が多く、年齢が上がることで「若いころのように仕事をもらえなくなる…」といったイメージを持つ方が多いためです。

そこで今回は、40代以降もSESエンジニアとして活躍できる理由や、活躍するために必要なスキルについて解説します。

SESエンジニアとして40代以降も活躍できる?

SESエンジニアは若い世代だけでなく、40代や50代でも十分活躍できます。まずは、40代以降も、SESエンジニアとして活躍できる理由について解説します。

40代50代で活躍しているSESエンジニアは多数いる

40代以降も活躍しているITエンジニアは、SESも含めてたくさんいらっしゃいます。

実際に、SES事業などを行う株式会社エージェントグローでは、417名のITエンジニアのうち、約14.6%にあたる61名が40歳以上です。この数字からもわかるように、40代以降もSESエンジニアとして活躍し続けることは十分に可能でしょう。

ただし、SESエンジニアに限った話ではないですが、どのような職種でも年齢が上がるとともに求められるレベルは上がります。そのため、40代以上で「20代の若手と同じ程度のスキルや経験しかない」という方が、仕事をもらい続けるのは難しいと考えておきましょう。

クライアントによってはマネジメント職を求めている案件もある

SES案件の中にはマネジメント経験を重視したものも多数あります。そのような案件において、40代のITエンジニアは、今まで培ってきた経験やノウハウを活かしながら、チームをマネジメントするSESエンジニアとして活躍できるでしょう。

特に、マネジメント能力やチームビルディング能力は、若い人材ではなく経験豊富なベテランに期待される能力です。そのため、マネジメント能力やコミュニケーション能力を身につけておけば、マネジメント職として40代以降も活躍し続けられます。

このようなスキルを身につけるためにも、マネジメントや上流工程の経験を積める案件に積極的に携わっていくことをおすすめします。

今後もITエンジニアの需要が増すため案件は減らない

経済産業省の発表資料「IT人材需給に関する調査」によると、IT業界は2030年時点で最大79万人規模でIT人材の不足が生じる懸念があるとされています。

基本的に企業としては、より若い人材を求める傾向にあるものの、今後、案件の総数が減ることは考えづらく、ITエンジニア人材の供給不足の現状からも、40代以降が参画できる案件が極端に減少する事態にはならない可能性が高いです。

また、少子高齢化が進む日本では労働人口の激減が確実であることからも、40代や50代のITエンジニア需要は今後も高まっていくといえるでしょう。

40代以降もSESエンジニアとして働くことに不安を感じる理由とは?

SESエンジニアの中には、40代以降にSESエンジニアとして仕事を続けていくことに不安を感じる方も多いです。

なぜ、40代以降になるとITエンジニアを続けることに不安を感じてしまうのか、その理由について確認していきましょう。

自分のスキルが将来通用するか不安

IT技術は年々進化を続けているため、自分のスキルが将来も通用するのかと、不安を感じているITエンジニアは多くいます。しかし、現在需要のある技術やスキルであれば、将来も通用する可能性は十分にあります。

例えば、1972年に公開されたC言語は現在でも必要とされている言語で、TIOBEプログラミングコミュニティーインデックスのランキングでC言語は2位(※2023年8月)にランクインしていて、人気が高いです。また、現在ではあまり開発現場では使われていないCOBOL言語は、旧型のシステムからの移行業務を行うため、現在でも一定のニーズが存在しています。

このように、最新トレンドのスキルでなくても、継続して需要のあるスキルを保有していれば、それを磨き続けることで将来も通用するといえるでしょう。

若い人と比較されるのではと不安

「若手のITエンジニアと比較されて、案件が獲得できないケースが将来的に増えるのでは?」と不安になるケースもあるでしょう。

しかし、どの業界でも同じですが、年齢に応じて求められる業務や役回りは変わってきます。40代以降のベテランを求められる案件もあるため、若いエンジニアと比較して過度な心配は不要です。

ベテランITエンジニアの場合、豊富な経験や知識を求められる傾向にありますが、その経験や知識は、仕事を続けていく中で自然と身についているのが一般的です。特に、リーダーやマネージャーの経験を積むことで身につきやすいマネジメント能力に関しては、クライアントからのニーズも高く、案件獲得につながりやすいといえます。

年齢とともに成長しているITエンジニアであれば定年まで活躍できる

年齢とともに着実にスキルを身につけていければ、年を重ねたとしてもクライアントから必要とされる人材になれます。

40代、50代のSESエンジニアとして活躍したい場合は、よりスキルアップが行えるキャリアプランを立てることが大切です。具体的には、マネジメント能力やチームビルディング能力の習得を優先するとよいでしょう。

これらのスキルを身につけることで、プロジェクトマネージャーなどのマネジメント職へのキャリアアップを目指せます。もちろん、マネジメント職ではなく、特定の技術・スキルを極めたスペシャリストとして活躍することも可能です。

40代以降も変わらずSESエンジニアとして活躍するために持っておきたいスキル

40代以降もSESエンジニアとして活躍するために、「具体的にどのようなスキルが必要なのか?」を知りたい方も多いでしょう。

ここでは、40代以降も活躍できるSESエンジニアになるために必要な4つのスキルについて詳しく解説します。

IT業界に関する豊富な知識

IT業界に関する豊富な知識を持つことで、ベテランエンジニアとしてクライアントから重宝されやすくなります。業界知識は経験を積むことで得られるため、ITエンジニアとして現場経験を重ねていくことで身につけられるでしょう。

IT業界は現場での経験や知識が重視される傾向にあるため、多くの企業でさまざまなプロジェクトに参画し、スキルや経験を得たITエンジニアは市場価値も高くなります。

また、若いITエンジニアの教育係を求めている企業にとって、ベテランエンジニアは特に必要な人材であるため、IT業界に関する豊富な知識を優先的に身につけることを意識するとよいでしょう。

幅広い現場に対応できるコミュニケーション能力

さまざまな現場に柔軟に対応できるコミュニケーション能力も、40歳以降で特に求められるケースが多いです。ITエンジニアはクライアントやチームメンバーと接する機会が多く、コミュニケーション能力が必要となります。

プロジェクトを進める際には、スケジュール調整をはじめ、進捗の共有、課題が生じた際には解決に向けた対応などが不可欠です。関係者との連携がうまくとれないと、開発が進まなくなってしまうかもしれません。

プロジェクトを成功に導くためには、数多くの現場で鍛えられたコミュニケーション能力を持つ人材は重宝されます。

自身のスキルを証明する専門資格

自身のスキルを客観的に証明する資格を所有しておくと、参画できる案件の幅が広くなりやすいです。

案件の中には、特定の資格を持っていることが条件となっているものもあり、そのような案件は単価が高めの傾向にあります。また、将来的なキャリアアップを検討している場合も、資格の取得は有利に働くでしょう。

ただし、基礎的な内容の資格は40代以降では評価されない可能性があるため、専門性の高い資格の取得がおすすめです。自身の知識や経験を最大限に活かし、より専門性の高い資格を積極的に取得するようにしましょう。

マネジメント能力やチームビルディング力

40代以降では、プロジェクトやチームのマネジメント経験が求められる案件も多く、マネジメント能力やチームビルディング力も求められます。特に40代以降になると、複数のチームに対するマネジメントを求められる案件も増えるでしょう。

マネジメント対象が増えると、チームごとにさまざまな要望や悩みがあがってくることも多々あります。それぞれの要望に対して、リスク回避をしながら、自身が決断をして、的確な指示をしなければならないケースも多いです。

チームからの要望への対応力やリスク回避能力は、20代、30代での自身の経験により培われていきます。そのため、若手のころからさまざまなプロジェクトに参加し、チームリーダーの経験を積むなど、40代までに多くの現場経験を積むことが大切です。

将来に向けて成長できるキャリアプランの方向性

40代や50代でもITエンジニアとして活躍するためには、自分のスキルを着実に成長させるためのキャリアプラン構築が重要です。

ここでは、キャリアプラン構築のためにおすすめの方向性を紹介します。

自身の得意な分野を伸ばすようにする

自身の得意分野のスキルが需要のある分野であれば、その技術を伸ばすことはITエンジニアとして成長するために重要なポイントです。ITエンジニアは専門性の高い人材が重宝される傾向にあり、特に40歳以降のベテランエンジニアではそれが顕著です。

あまり専門的な知識を保有しておらず、現場経験も少ないとなると、活躍できる機会は自ずと減っていくでしょう。得意な分野を伸ばし、その分野のスペシャリストになれば、特定の専門知識が求められるような案件に優先的に参画できるようになりやすいです。

ただし、あまりにも需要の少ない分野の場合は、スキルを磨いても将来の案件獲得につながらない可能性があります。もしも、自身の得意なスキルの需要が少ないと感じたら、AIやIoTなど最新トレンドにも対応できる分野のスキルを身につけるのも一つの方法です。

要件定義や詳細設計に携わる

要件定義やシステム設計に携われるSESエンジニアは比較的少ないため、対応できるようになっておくと案件選択の幅が広がります。

ただし、SESエンジニアは下流工程を担当する場合も多く、要件定義や詳細設計といった上流工程にはなかなか携われないケースも見られます。そのため、上流工程に積極的に携わりたい場合は、案件選択制度を採用している「新SES企業」を選ぶことがおすすめです。

案件選択制度がある「新SES企業」であれば、情報開示されている案件の中から希望のものを選択できます。案件選択制度を最大限活用して、積極的に上流工程案件を選択するようにしましょう。

マネジメント力が身につく案件に挑戦する

可能であれば、プロジェクトリーダーやチーム内のマネジメントなどができる案件に積極的に挑戦するのもおすすめです。

チームリーダーなどを何度も経験してマネジメント力を身につけることで、プロジェクトマネージャーにキャリアアップすることも可能です。

自身のスキルを伸ばしたいのであれば「新SES企業」がおすすめ

自身のスキルをさらに伸ばしたいのであれば、従来のSES企業にはない制度を採用した「新SES企業」で仕事をするのがおすすめです。

近年、新SES企業は増加しており、その結果、SESエンジニアの労働環境や待遇も向上してきています。新SES企業の存在は、クライアントにとってもITエンジニアにとっても高い付加価値の提供につながっています。

ここでは、新SES企業の特徴について解説します。

案件選択制度があるので希望の案件が選びやすい

新SES企業は、ITエンジニアに対してアサインできる案件の情報を開示し、その中からエンジニアが案件を自由に選択できる「案件選択制度」を採用しています。

エンジニア自身が希望する案件を選択できるため、案件に対する不満が生じにくく、ミスマッチも事前に防止できるシステムです。また、案件の詳細をエンジニアが確認して選んだ案件のため、高いモチベーションで業務に臨める点もメリットです。

エンジニア自身が経験を積みたい分野の案件を選択することもできるので、特定分野の知識やスキルを伸ばしたい場合には非常に魅力的な制度といえるでしょう。

案件単価で評価をしてもらえる

新SES企業は、クライアントからの単価を公開し、その単価をベースに評価を決定する「単価評価制度」を採用しています。そのため、ITエンジニアから見て、評価が透明化されていて、ストレスを抱えることなく業務に臨めます。

従来のSES企業はエンジニアが正当な評価をされづらいという欠点があり、エンジニアのモチベーション低下の要因でした。しかし、新SES企業の単価評価制度であれば、単価がそのまま評価につながるため、公平かつ正当な評価が可能です。

モチベーションは作業効率にも大きく影響するため、単価評価制度の採用はSESエンジニアにとって大きな意味を持つでしょう。

40代や50代でもSESエンジニアとして活躍できる

今回見てきたように、マネジメント力や専門的な知識を身につければ、40代や50代でもSESエンジニアとして活躍することは可能です。40代や50代でも必要とされる人材となるためにも、専門性の高いスキルの習得や、チームリーダーとして活躍できるマネジメント力を身につけましょう。

また、自身のキャリアアップに必要な知識やスキルを優先的に習得しておくと、自身の望むキャリアを構築しながら、企業側からも求められる人材になりやすいです。常に自身のスキルアップを意識しながら、時代の流れにあった能力を身につけ、SESエンジニアとして活躍していきましょう。

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