SESエンジニアのモチベーションを上げる方法とは?下がってしまう原因も解説

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SESエンジニアのモチベーションを上げる方法とは?下がってしまう原因も解説

多くのエンジニアを抱えるSES企業の中には、「エンジニアのモチベーション管理がうまくできず悩んでいる」といったケースもあるのではないでしょうか。

エンジニアのモチベーション管理がうまくいかないと、離職率が上がったり、生産性が下がったりする原因にもつながるため、モチベーションを高めるための対策は不可欠です。

そこで今回は、SES企業がエンジニアのモチベーション管理をするメリットや、モチベーションを下げてしまう原因、具体的な対策について解説します。

SESエンジニアのモチベーションを上げるメリット

人員が少なくSESエンジニアのモチベーションを上げることまで手が回らない企業もあると思いますが、モチベーションアップの対策は、企業側にも数多くのメリットがあります。

ここでは、主な3つのメリットについて、それぞれ詳しく解説します。

離職率低下につながる

SESエンジニアのモチベーションが上がらないと、業務やSES企業、プロジェクトチームに対するネガティブな感情がわいてくるため、退職を検討するエンジニアが増えてきます。その結果、離職率が上がってしまうと、引き継ぎコストや新しいスタッフを採用するための採用コストもかさんでしまいます。

SESエンジニアのモチベーションが高い状態であれば仕事を「楽しい」と感じてもらいやすくなるため、離職率を低下できるでしょう。組織としての新陳代謝は保ちながらも、予期していないタイミングでの人材流出を抑えられるよう、SESエンジニアのモチベーションには常に気を配ることが大切です。

エンジニア自身の成長が期待できる

モチベーションが上がれば、SESエンジニアは自ら意欲的に業務に取り組むようになります。意欲的に業務に取り組んでもらえると、SESエンジニア自身の成長も期待できるため、さらに単価の高い案件を受注できる人材育成が可能となるでしょう。

また、意欲的なSESエンジニアは能力を伸ばすために自ら目標を設定し、目標達成のために他者からのアドバイスを積極的に受け入れようとします。そのようなエンジニアは、どのクライアントの現場でも活躍できるでしょう。

生産性の向上につながる

SESエンジニアのモチベーション向上によって意欲的に仕事に取り組むようになれば、生産性の向上も期待できます。

生産性の向上は、コスト削減というさらなるメリットにつながることもポイントです。エンジニア一人あたりの生産性が向上することで、少ない労働力で十分な成果を得られるようになり、浮いたコストを他の事業などの取り組みに充てられます。

また、少ない労働力で十分な成果を得られることは、労働力不足の解消にも役立ちます。さらに、生産性の高いエンジニアは、契約している企業からも重宝されるため、案件の継続や追加の案件依頼の受注につながる可能性もあるでしょう。

SESエンジニアのモチベーションが下がってしまう原因

SESエンジニアのモチベーションが下がってしまうと、さまざまなデメリットが生じます。具体的には以下のようなデメリットが考えられます。

・離職率が高くなる

・生産性が低下する

・クライアント先との関係性が悪化する

しかし、そもそもモチベーションが下がる原因にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、SESエンジニアのモチベーションが下がってしまう5つの代表的な原因を、それぞれ詳しく解説します。

適切に評価されない

SESエンジニアは自社ではなく、客先の現場で仕事をすることが一般的であることから、実際に評価を行う自社の上司や人事などと接する機会があまりありません。そのため、「自社で正当に評価されていないのでは?」と感じやすい傾向があります。

上司が普段の仕事ぶりを直接確認することが難しく、評価の判断材料が定期報告書しかない場合もあるでしょう。そのような場合、評価の判断基準がどうしても不透明となってしまいやすく、会社からの評価が正確ではないと感じてしまうのです。

成長実感が得られない

担当案件の業務を通して成長を実感できない場合は、さらなる成長意欲を持てないため、SESエンジニアのモチベーションが低下しやすくなります。多くのSESエンジニアは新しい技術を学ぶことに喜びを感じます。そのため、エンジニアとしてのスキルを向上させることがモチベーション向上につながるのです。

しかし、SESエンジニアは基本的に客先で必要に応じて働くため、案件の内容が自身の学習したい内容と異なる場合が多々あります。そのような環境が続くと、成長の実感が得られずモチベーションを低下させる可能性があるのです。

成長実感が得られず成長意欲もわかない職場では、やりがいを感じられないだけではなく、将来的なキャリアアップも望めなくなってしまうため、離職を検討する可能性も高まってしまいます。

人間関係がうまくいかない

常駐先の環境や人間関係がうまくいかないことも、SESエンジニアのモチベーション低下につながります。SESエンジニアはチーム単位で仕事に臨むケースが多いため、連携・協力が必要な場面が多々あります。

しかし、チーム内の人間関係がうまくいっていない場合や職場全体の雰囲気がよくない場合、良好な人間関係を築き、その状態を維持していくことは困難といえるでしょう。また、職場でのコミュニケーションの質が下がれば、仕事でミスも生じやすくなり互いにストレスを抱えてしまいます。

給与面に不満がある

自身のスキルや労働に見合った給与をもらっていないと感じている場合、不満を抱きモチベーションが低下するSESエンジニアは少なくありません。

高度なスキルが要求される仕事で成果を出し続けているにもかかわらず、その成果がなかなか給与面に反映されなければ、仕事へのモチベーションも低下してしまいます。

また、年功序列の傾向が強く、勤続年数が重要視されてしまう給与体系であった場合、高いスキルを習得しても思うように給与が上がらないと感じ、給与面で不満を抱いてしまう可能性が高いです。

仕事内容が合わない

仕事内容の相性が自分に合っているかどうかも、SESエンジニアのモチベーションに大きな影響を及ぼします。実際に常駐先でプロジェクトに携わってみたら、自分と業務内容の相性があまり合わず、モチベーションが下がることもあります。

そのため、SESエンジニアに対して、事前にしっかりとしたヒアリングを行い、希望の業務やスキルセットを確認しておきましょう。エンジニアがどのような仕事を希望しているのかを把握し、相性のよさそうな適切な案件を割り振ることが重要です。

SESエンジニアのモチベーションを上げるための対策

SESエンジニアのモチベーションを上げるためには、モチベーション対策を検討して、自社に不足している部分を改善するための施策導入が大切です。そこで、SESエンジニアのモチベーションを上げるための、6つの対策についてそれぞれ詳しく解説します。

スキルに見合った評価をする

SESエンジニアに対する正当な評価はモチベーションに大きく影響するため、スキルに見合った評価を行える評価制度・昇給制度を整えましょう。

年齢や勤続年数に関わらず、スキルに見合った評価をすることで、SESエンジニアの仕事に対するモチベーションが上がりやすいです。特に、若手エンジニアや中途入社エンジニアにとっては、スキルアップが直接評価につながるとわかっているので、成長意欲の向上にもつながります。

働きやすさを重要視する

社員が働きやすい環境になっているかは、意識したいポイントです。SES企業の場合、労働環境は案件を受注しているクライアント企業の状況に左右されるため、SESエンジニアごとに働きやすい環境を整備するのが難しい面があります。

そこで、契約条件以上の残業や休日出勤を求められる場合など、労働環境が整っていない契約先の場合は、きちんと改善の連絡や契約の見直しを行う姿を見せることが一つの方法です。労働環境改善に取り組む姿を見せることで、SESエンジニアは安心して業務に取り組めます。

また、定期的にエンジニアと面談やメンタルケアの時間をとることも大切です。常駐先の状況や不安に思っていることなどを聞き取り、できる限りの対応とケアをすることが、働きやすい環境づくりにつながるでしょう。

スキルアップできる環境を整える

SESエンジニアがさらにスキルアップできるような仕組みづくりも、モチベーションアップの取り組みとして大切です。

エンジニアは、業界のトレンドや新しい技術に高い関心を持っている場合が多く、スキルアップに意欲的です。したがって、長期的にモチベーションを維持するために、スキルを高められる環境づくりが重要となってきます。

ヒアリングをしてエンジニアの現在のスキルや身につけたいスキルを把握した上で、仕事の中でエンジニアが自然にスキルアップできるような案件を獲得して割り当てましょう。

スキルアップ目的での研修や勉強会の開催も効果的です。高い意欲を持っているエンジニアは自主的に参加する可能性が高いため、さらなるスキルアップやエンジニア同士のスキル共有も期待できます。

人間関係を考慮して配置を考える

職場での人間関係の悪化は、モチベーションの低下や離職につながります。このため、案件ごとの人間関係を考慮して人員配置を考える必要があります。

仕事をする上で人間関係が及ぼす影響は大きく、チームメンバーのスキルの足し算で対応できるはずだった案件でも、チーム内のメンバー同士の相性によってはうまくいかないこともあるでしょう。そのため、クライアント企業の社風や、プロジェクトの他メンバーの配置などの情報もできる限り収集して、適切なマッチングに気を配ることが大切です。

エンジニアに対しては案件の開始後も定期的にヒアリングを行い、人間関係で悩んでいないか、目を行き届かせるように注意しましょう。

教育の体制を整える

社内での教育体制を整えることで、新卒や中途採用のSESエンジニアも安心して働けるようになります。

特に、経験の浅いエンジニアに対しては気を配るようにしましょう。経験の浅いエンジニアは業務に慣れておらず、業務に対して不安を感じている場合が少なくありません。業界の知識やITスキルに関する研修を行うことで、安心して業務に取り組めるようになります。

企業に入社してから3年間は離職率が高くなる時期といわれています。SESエンジニアが不安にならないように、案件着手前・着手中の教育体制を整えることが大切です。

定期的に面談を行う

定期的に面談をして、エンジニアの不満や不安のヒアリングを心掛けましょう。面談によって不満や不安を聞き取るだけでも、エンジニアは安心感を得られます。面談を実施したことで不満や不安を解消できれば、企業とエンジニア間に信頼関係が構築され、モチベーション向上や職場への定着が期待できるでしょう。

また、面談の実施は案件のミスマッチ防止にも役立ちます。希望する案件の条件や身につけたいスキルなどを把握することで、エンジニアに適した案件を割り振れます。

SESエンジニアのモチベーションを上げるなら「新SES」企業の考え方を取り入れてみて

ITエンジニアが自分で受ける案件を選べる「案件選択制度」や、クライアントからいただく単価で評価される「単価評価制度」を採用する新SES企業が増え始めています。

SESエンジニア自身で案件を選択でき、自身のキャリアプランに沿った業務が選べることから、新SES企業に勤めるエンジニアのモチベーションは高いケースが多いです。また、案件の単価がそのまま評価につながるため、評価制度がわかりにくく働きづらいという、モチベーションの低下を防げます。

新SES企業の考え方は、職場環境の改善に大きく貢献したことからクライアントとエンジニアの双方から高く評価されています。SESエンジニアのモチベーションアップの取り組みを模索している企業は、ぜひ新SES企業の考え方や取り組みを導入してみてください。

エンジニアのモチベーション管理は離職防止対策になる

今回は、SES企業がエンジニアのモチベーション管理をするメリットや、具体的な対策について解説しました。

SESエンジニアのモチベーションを管理し、常に高いモチベーションを保つことで、人材の流出を防止できるだけでなく、自社エンジニアのさらなる成長も期待できます。

また、SESエンジニアのモチベーションを適切に管理するために、SES企業向けSaaSの「Fairgrit®」導入がおすすめです。「Fairgrit®」は勤怠管理や契約管理だけでなく、SESエンジニアのメンタル管理も可能です。

エンジニアのモチベーション管理に悩んでいる場合は、ぜひ「Fairgrit®」を導入してみてください。

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