優秀なエンジニアが不満を抱く理由とは?辞めてしまう前に人事評価を見直そう

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優秀なエンジニアが不満を抱く理由とは?辞めてしまう前に人事評価を見直そう

優秀なエンジニアが辞めてしまうのは、会社にとって大きな損失となるため、できる限り防ぎたいところです。エンジニアが不満を抱える原因の多くは、社員個人の問題ではなく、組織全体の問題であるため、事前対策ができます。

そこで本記事では、優秀なエンジニアが離職をしてしまう理由と、その改善方法を解説します。また、離職を防ぐための人事評価も解説しますので、評価基準の作成に悩まされている方は、ぜひ確認してください。

優秀なエンジニアが不満を持って会社を辞める主な理由7選

優秀なエンジニアが会社を辞める理由は、さまざまなものがあります。具体的には以下の7つの理由がよくあげられます。

・学ぶ機会が得られない

・業務へのやりがいが感じられない

・業務時間の拘束が厳しい

・給料が安い

・労働環境が悪い

・会社の経営方針が適していない

・人事評価に不満がある

上記の問題を自社が抱えていないか確認しておかないと、優秀なエンジニア人材が流出するかもしれません。ここからは、優秀なエンジニアが会社を辞める理由を、上記7点に分けて解説します。

学ぶ機会が得られない

優秀なエンジニアが不満を持って会社を辞める1つ目の理由は、「希望の分野を学ぶ機会がない」です。エンジニアが身を置く業界は技術革新が激しく、常に新しい技術が生まれていく業界であるため、新たな技術やスキルの習得は必須でしょう。

また、新しいスキルを身につけることで、自身のキャリアアップを目指す方や、スキルアップを通じて自身の成長を感じ、モチベーションアップにつなげる方もいます。

しかし、日々の業務に追われたり、常に同じ業務を繰り返したりすると、スキルアップが難しくなるため、エンジニアが不満を抱える原因となってしまいます。

業務へのやりがいが感じられない

優秀なエンジニアが不満を持って会社を辞める2つ目の理由は、「業務へのやりがいが感じられない」です。

十分なスキルがあるにもかかわらず、自分のスキルを生かせない業務が続いてしまうと、業務へのやりがいを感じにくくなってしまいます。このようなケースの場合、よりやりがいのある業務が行える会社への転職を考え、エンジニアが退職してしまう可能性が高まるのです。

さらに、業務改善のために正当な意見を提示しているにもかかわらず、管理者側にそれを取り入れる姿勢がないなどの場合も、エンジニアは仕事内容に不満を感じやすくなります。

業務時間の拘束が厳しい

優秀なエンジニアが不満を持って会社を辞める3つ目の理由は、「業務時間の拘束が厳しい」です。人材不足などが原因で業務の拘束時間が長くなってしまうと、精神的にも肉体的にも、社員の負担は大きくなっていきます。

さらに社員の意識が高ければ高いほど、スキルアップのための学習時間が取れないことに対してもストレスを感じ、モチベーションの低下や仕事へのマンネリ化を招いてしまう恐れもあるでしょう。

給料が安い

優秀なエンジニアが不満を持って会社を辞める4つ目の理由は、「給料が安い」です。正社員として雇用され、社員としての立場や階級を上げることができても、大幅な給与の増加につながらないことがあります。

企業によっては、設定された給与テーブルに従って給与額が定められているケースがあるため、成果をあげたとしても、社員の給与を増加させることが難しい場合もあるでしょう。このような場合、給与と業務内容にずれが発生してしまい、エンジニアのモチベーションが徐々に低下し、離職の原因につながってしまうのです。

労働環境が悪い

優秀なエンジニアが不満を持って会社を辞める5つ目の理由は、「労働環境が悪い」です。自宅から勤務地までの通勤時間が長かったり、労働時間が不当に長いにもかかわらず給与に反映されなかったりするなど、労働環境が劣悪だと社員のモチベーション低下につながります。

現代はSNSなどの普及により、他社との労働環境の比較が行いやすい時代であるため、競合他社よりも労働環境が悪いことは簡単にわかるのです。労働環境が悪いと、より良い環境を求めるため、社員の離職率はより高くなってしまいます。

会社の経営方針が適していない

優秀なエンジニアが不満を持って会社を辞める6つ目の理由は、「会社の経営方針が自分に適していない」です。

独自の経営方針や社内風土を確立している企業は、価値観の共有がしやすいことや、イレギュラーが発生した際に方針に沿った対応がしやすいなどのメリットが企業側にはあります。しかし、エンジニアにとっては経営方針や社内風土が合わない場合、継続して社内で仕事をしづらくなるというデメリットにつながるのです。

そのため、独自の経営方針や社内風土に納得ができなかった場合、給与や勤務先などの条件に特別不満がなくても、短期で離職してしまう可能性があります。

人事評価に不満がある

優秀なエンジニアが不満を持って会社を辞める7つ目の理由は、「人事評価に不満がある」です。

人事評価制度が整っていなかったり、評価システムがエンジニアにとって納得がいかなかったりすると、自分の頑張りがしっかり反映されていないと感じてしまいます。

このため、人事評価システムの会社への転職を検討してしまい、離職率の高さにつながってしまうのです。

そのため、エンジニアが妥当だと感じる人事評価制度がなければ、エンジニアの離職率は高くなってしまいます。

エンジニアが不満を抱きやすい人事評価とは?

人事評価はエンジニアの不満につながりやすい重要な要素ですが、以下のような評価はエンジニアの不満に直結しやすいです。

・相対的な評価をする

・感情的な評価をする

・評価の理由を説明しない

・利益に左右された評価をする

・評価データがそもそもおかしい

ここからは、上記5点について解説します。

相対的な評価をする

相対的な評価をすることは、エンジニアが不満を抱きやすい人事評価のひとつです。

たとえば、相対的な評価を徹底していた場合、極端に高い成果をあげたエンジニアがいると、他の成果をあげたエンジニアが満足な評価をされない可能性があります。

さらに、過去の成果を累計で評価する場合、相対評価では新しく成果をあげた社員の評価が低くなりやすいです。

このように社員同士を比較して評価をしていると、努力や新しい成果が評価されにくいシステムになってしまい、多くのエンジニアの不満につながります。

感情的な評価をする

一時的な感情で評価をすることは、エンジニアが不満を抱きやすい人事評価のひとつです。感情的な評価とは、たとえば「上司とどれだけ深い関わりにあるか」など、能力以外の部分での評価などが該当します。

仲の良いエンジニアや上司や人事にとって都合の良いエンジニアの評価が高い場合は、実力のあるエンジニアは不満を抱きやすくなります。

このため、人事評価システムは客観的にみて妥当である情報を中心に構成する必要があるのです。

評価の理由を説明しない

評価の理由を説明しないことも、エンジニアが不満を抱きやすい原因のひとつです。評価の理由を説明されないと、評価基準がわからないため、会社やチームが何を求めているかがわかりにくくなるでしょう。

そのような状態で、自分以外が評価されたり、自分の業務が評価されなかったりすると、評価システムに対して不信感を憶えてしまいます。

このため、「どのような成果が評価につながるか」「どのようなエンジニアを会社は求めているのか」を、エンジニアにリアルタイムで共有することが大切です。

利益に左右された評価をする

利益に左右された評価をすることも、エンジニアが不満を抱きやすい人事評価のひとつです。たとえば、エンジニアが取り組む開発がすぐには利益が出ないシステムの開発だったときに、「すぐにお金にならない」という理由で低く評価することが該当します。

利益のでている分野のエンジニアを評価することは、ある程度仕方のないことですが、業務内容だけではなく、業務量などをもとに評価する仕組みも整えておきましょう。

評価データがそもそもおかしい

評価データやシステム自体がそもそもおかしい場合も、エンジニアが不満を抱きやすいです。

評価基準が客観的に見て疑問が残る内容であったり、経営陣独自の強いこだわりがあるようなものだったりすると、仕事で高い成果をあげた人材が評価されなくなります。

これではエンジニアにとっては、自分のスキルや成果が評価されていないと感じてしまい、より評価をしてもらえる会社への転職につながってしまうでしょう。

会社の風土や方針も大切ですが、人事評価に大きく反映せず、エンジニアが妥当だと感じる評価データにすることも重要です。

エンジニアの離職を防ぐための方法

エンジニアの離職を防ぐためには、以下のような方法があります。

・エンジニアが学び続けられる環境を整備する

・社員が面白いと思ったプロジェクトを提案できるようにする

・透明性のある人事評価制度を導入する

ここからはエンジニアの離職を防ぐための方法を、上記3点に分けて解説します。

エンジニアが学び続けられる環境を整備する

エンジニアが学び続けられる環境を整備することは、エンジニアの離職を防ぐための方法のひとつです。ずっと同じ業務を行っていると、優秀なエンジニアはまた新たなスキルを身につけるために、他社に転職してしまう可能性があります。

そのため、エンジニアが学び続けられる環境を整えることで、エンジニアがキャリア形成について感じる不安やマンネリ化を取り払い、やりがいや意識の高さを維持できるでしょう。また、資格支援や読書費用負担など、新たに社内制度を設けることでもエンジニアに学びのきっかけを作れます。

社員が面白いと思ったプロジェクトを提案できるようにする

社員が面白いと思ったプロジェクトを提案できるようにすることは、エンジニアの離職を防ぐために効果的な方法のひとつです。

当事者意識や主体性を持つことは、仕事にやりがいを感じるために大事な要素のひとつでしょう。上司から命じられたとおりに仕事をすることだけを求め続けられると、仕事に対するモチベーションは徐々に低下してしまいます。

そのため、面白いと感じるプロジェクトを自身で提案できたり、社員のアイデアを取り入れていく環境を作ったりすることで当事者意識が芽生え、やりがいを感じられるようになるでしょう。

透明性のある人事評価制度を導入する

透明性のある人事評価制度を導入することも、エンジニアの離職を防ぐための方法のひとつです。

どのような内容か判断ができない不透明な評価基準は、社員に不信感を抱かせます。何を達成すれば評価が上がるのかなどを明確にし、評価基準をしっかりと社内に浸透させ、正しい評価制度を作っていくことで、エンジニアの離職の防止が可能です。

正しい評価制度を作成するときには、上司と部下の間に認識のずれが起こらない評価項目の設定、目標の達成やその貢献度の基準化、理由の明記が大切です。

透明性のある人事評価をするためには「Fairgrit®」がおすすめ!

SES企業で透明性のある人事評価をしたい場合は、「Fairgrit®」を導入することをおすすめします。「Fairgrit®」はSES企業に勤めるエンジニアの勤怠・契約管理はもちろんのこと、エンジニア自身のメンタルケアにも生かせる管理ツールです。

エンジニアがメンタル状態や現場の状況を報告できる機能や、契約状態や成績、有給情報などをエンジニア自身が確認できる機能があるため、エンジニアの満足度やモチベーションの維持が図れます。

また、契約延長が可能かどうかをエンジニアとクライアントにワンクリックで確認できる機能など、クライアントや営業担当、上司までさまざまな方の業務効率化も狙えるでしょう。

現在の人事評価システムを一新したい方や、SES企業で業務改善のためのツールを探している方にとって、「Fairgrit®」は非常におすすめのツールです。

エンジニアが不満を抱かない労働環境・評価制度を整備しよう

今回は、エンジニアが会社を辞める理由や、不満を抱きやすい人事評価について解説していきました。

エンジニアは成果主義な部分が多く占めているため、自身の成果が評価されていないと、労働環境に不満を抱えやすいです。そのため、評価制度はエンジニアが妥当であると感じるものに設定しましょう。

また、エンジニアは常に学び続けなければならない業種であるため、学ぶ機会を与えたり、身になって面白いと思えるようなプロジェクトを提案できるような体制を作ったりするなどして、やりがいを与えることも大切です。

ぜひ本記事を参考に、エンジニアがやりがいを持って働ける環境や人事評価を構築してください。

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