気温が少し下がってきて、秋めいてきました。
食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋・・・なんて言われますが、個人的に芸術の秋をめいっぱい楽しみましたので記録します。
※当記事で紹介する作品はすべてアーティストさん本人、または該当ギャラリーのスタッフさんに写真撮影とブログ掲載の了承を得たものになります。
アートに興味を持ったきっかけ
元々「アートがすごく好き!」というわけではなく、美術館等にもあまり行ったことがない人生でした。
きっかけは、数年前にSNSで流れてきたアーティストさんの作品を気に入ってフォローしたことだった気がします。
フォローしたアーティストさんが参加されていたグループ展で一緒に展示されていた方の作品を気に入ってまたフォローして…
そんなことを繰り返していたら、いつのまにかアートに対するアンテナが高まってきたのでしょうか。
今まではスルーしていたであろう百貨店のギャラリーで展示されている作品が目に留まり、ギャラリーのSNSアカウントをフォローしたところ、今度はその場所で個展を開かれる他のアーティストさんの作品も目に入るようになって…
そんなSNSを通じた繋がりで、じわりじわりとお気に入りのアーティストさんが増えていきました。
すると今度はどうでしょう。
「この作品を現物で見てみたい…!!」
そんな願望が湧き出てくるようになりました。
地方在住ということもあり、好きなアーティストさんの作品を生で見られる機会は滅多にありません。
もし無理なく行ける範囲で現物の展示があるならぜひ足を運びたい!
そんな風に思っていたとき開催されたのが、百貨店のとある個展と”アートフェア”というイベントでした。
人それぞれの楽しみ方
気に入った作品の傾向的に、どうやら私は
- 抽象的な表現
- 立体アートよりは平面アート
が好きみたい。アートの歴史や技法(抽象画だけでも奥が深そう)に関する知識があるわけでもなく、
「理由はうまく説明できないけど、なんか好き」
というフィーリング全開で楽しんでる感じ。
「そんなんでいいのか!?」なんて思った時期もありましたが、アートの楽しみ方は人それぞれ。
それでいいらしい🙌
百貨店のギャラリーを楽しむ
百貨店の建物やフロアの一角にはアートギャラリーが用意されていることがあります。
少し前から気になっていたアーティストさんが個展を開かれるとの情報を耳にし、現地に赴きました!
冨永 ボンドさん
足を運んだのは、福岡の岩田屋本店で開催されていた『冨永ボンド solo exhibition “The BOND ART ~彩りのツナガリとマジワリ~”』というイベント。1年半ぶりの個展だそうです。
木工用ボンドを使ったビビットな作品群が新鮮でおもしろい!
写真やSNSでは伝わりにくいボンドの質感を感じることができました。
※一番好きな『CELLS』というシリーズ作品が見れたのが個人的には嬉しかったです。
ご本人が在廊されており直接お話することができたこと、また、サイン入りのクリアファイルをいただけたりライブペインティングも見られるという心躍るイベントでさらにファンになりました🙂✨
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Gallery CONTAINER(ギャラリーコンテナ)
アートフェアを楽しむ
百貨店に赴いた翌週は、「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2025」(略してAFAF)にも参加してきました。
アートフェアとは?
アートフェアって何?という方は以下を参照。
さまざまなアート・ギャラリーが一同に集まり、作品を展示販売する催し。基本的にはアート作品の売買を目的としているが、アーティストにとっては新作発表の場、コレクターやギャラリストにとってはアート市場の動向を探る情報交換の場、一般客にとっては新しい作品の鑑賞の場として、多角的な側面をもっている。
アートフェア – artscape より
入場すると、会場いっぱいにギャラリーのブースが広がっていました(ワクワク)!
さっそく個人的なお気に入り作品をご紹介!
那須 慶子さん
会場に入って最初に一目ぼれした作品。色の表現がとても素敵。
ご本人が在廊されており、作品の背景を直接お聞きすることもできました。
人の奥深い思考や哲学的なものを何層もの色彩で表現されているとのことです。
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YUGEN GALLERY
SETSUO KANO(加納節雄)さん
黒地にダイナミックで繊細な白い龍!作品の大きさにも圧倒されました。
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阪急阪神百貨店『美術散歩』
画駱駝柑子さん
読み方は「がらくだ こうじ」さん。ご本人とお話できました!
※画駱駝さんに限らずですが、お顔を知らないアーティストさんだとギャラリースタッフとの見分けがつかず、後からご本人だと知ってビックリしたりする
画駱駝さんはどの作品にも「遊び」の要素を取り入れているそうです。
例えば、こちらの作品には龍が6匹隠れているとか!
繊細で(いったいどこまで描きこんでいるのか??)かわいくてずっと見てられる、そんな作品でした🙂
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阪急阪神百貨店『美術散歩』
土井沙織さん
山形県在住のアーティストさん。
ずっしりとした重みを感じる色合いと仕上がりだけど、どこかかわいくて不思議な世界。
「こっちはOK」「パトロール」など、独特な作品名も印象的でした。
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ギャラリー尾形
U-kuさん
「孤独の再定義」というテーマで作品を制作されているアーティストさん。
テイストが異なる作品が幾つか展示されていましたが、私はこちらの作品に心惹かれました。
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銀座画廊・美の起源
naoko shimagami(島上 直子)さん
ご本人から直接お話を聞くことができました!
海外旅行(モロッコが特に好きなのだそう)で得たインスピレーションを元に制作されているアーティストさん。
うーんこの感じ、すごく好き!
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モノノアハレヲ
NAOTO FUCHIGAMI(淵上 直斗)さん
私が”現物を見たいがために個展に足を運んだ”第一号のアーティストさんです。
淵上さんをフォローした頃はドロドロ混沌とした絵画を描かれていたのですが、最近は砕いた半導体を使った美しい作品をメインで制作されています(写真だと伝わりづらい)。
元々エンジニアだったという経歴もおもしろい!
前回現物を見た時は在廊されていなかったのですが、この日はご本人がいらっしゃいました。
アートの世界に足を踏み入れるキッカケになったことをお伝えしたら喜んでもらえました。
こちらこそ素敵な世界をありがとうございます🙇♀️
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RA art Gallery
川村 愛さん
こちらは日本画家さん。ご本人から直々に日本画と洋画の違いを教えていただけました🙂
大きく違うのは画材で、例えば洋画の場合油絵具や水彩絵具等を使うのに対し、日本画は岩絵具や金箔・銀箔などの自然素材を使うのだそうです。
こちらの作品は時間経過とともに箔が酸化して色の変化(赤→青→黒)を楽しめるのも魅力の一つだそうです。
※やっぱり写真だと良さが伝わりづらい
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A-forest Gallery
池原 悠太さん
最初ギャラリーのスタッフさんとお話していたら「本人呼んできます!」と言われ、ご本人とお話しすることができました(お食事中だったのにすみませんでした🙇♀️)。
デジタルとアナログ、和と洋の融合作品でこれまた素敵。
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Gallery 螺
岡林 まゆみさん
作品周辺にアーティストさんの紹介情報がなかったためスタッフさんに話しかけてみたところ、目の前にご本人がいらっしゃり繋いでいただけました🙂
作品のコンセプトを沢山お聞きすることができ、植物の葉や根を使った作品が特におもしろかったです(2枚目は色紙に描いてる!)。
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団DANS
樋口 絢女さん
AFAFのSNS公式アカウントで紹介されており一目惚れした作品。
こちらも日本画家さんで、ご本人とお話できました(岐阜県から来られているそう!)。
リアルな絵の一部にノイズが走っていたり、モザイクがかかっていたりするのが面白く、抽象画とは違った魅力を感じ個人的に刺さりました。
「実は私が所属している会社の社長も日本画が好きなんです」と話してみたところ、「ぜひ社長さんにもよろしくお願いします!」と仰られていました🙂笑
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Gallery CLEF
前川 奈緒美さん
こちらもコントラストが素敵系の抽象画。宇宙や多様性を表現されているようです。
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Gallery YUKIKO NAKAJIMA
マナーについて
まだまだアート初心者でこの世界のことがわからず、そもそも写真撮影してもいいのか?著作権は?個人的に楽しむ分にはよくてもさすがにブログ掲載はNGか?などと心配していたのですが、まさかのお声がけしたすべてのアーティストさん、ギャラリースタッフさんが快く承諾してくださいました。
断られても仕方がないと思っていたのにビックリ!
※撮影に対する考え方は個々のイベントやギャラリー、アーティストさんによって異なるため都度確認したのは◎。
展示されている作品の近くにはアーティストさんの紹介文と共にSNSアカウント(QRコード)が記載されていることが多く、「むしろ拡散していただけると助かる」「作品やアーティストを知っていただける方が増えるのはありがたい」といった反応が大半でした🙂
すごいお仕事
ベースは自身の作品を売って食べていくお仕事だと思っているので(値付け難しそう)、作品を購入しなければアーティストさんの直接的な貢献にはなりません。
私のようにに「なんか好き」という理由で見るだけの客はお呼びでないのでは?という後ろめたいような気持も少しありました。
※「これとこれください!」とその場で購入を決めている方を複数お見掛けしたこともあり
…が、気にしすぎらしい😯
そもそもアートはそんなにポンポン買うものでもないし、「いろいろな作品との出会いのなかで”これだ!”と運命を感じたときに購入を検討される方が多いですよ」というギャラリースタッフさんの言葉に救われました。
好きという気持ちだけではなかなか手が出せない作品も少なくない中、「これならちょっと頑張ればお迎えできる」という作品もちょこちょこあったりして、いつか自宅にもアートをお迎えするぞー!なんて思いながら会場を後にしたのでした。
(自宅にはまだ小ぶりな彫刻とか、アーティストさんの作品をモチーフにした雑貨くらいしかない。)
アートは心を豊かにする
アートフェスでは3時間ほどかけてゆっくりじっくりアートを楽しむことができました。
購入はしなかったものの、心いっぱい胸いっぱい!大満足です。
せめてアーティストさんの認知度UPの貢献くらいはさせていただきたく、今回は記事に残させていただきました。
最後まで読んでくださった方はありがとうございました!🙂