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理化学研究所の一般公開に行ってきました

お疲れさまです、みやもとです。

去る10/4(土)、神戸の理化学研究所にて施設の一般公開があると聞いて行ってきました。
お目当てはもちろん富岳、そして最近よく聞く量子コンピュータです。

富岳とは

ニュースなんかで見たり聞いたりした方も多いでしょう、理化学研究所のスーパーコンピュータです。
個人的には新型コロナウイルスでえらいことになっていた時期に飛沫のシミュレーション映像とかで名前を見かけた記憶があります。

今回の一般公開では富岳がある計算機室に入ることもできるとのこと。こんなことを聞いて入らないわけにはいかない。

量子コンピュータとは

そしてもうひとつの目的である量子コンピュータ。
半導体を使ったコンピュータの性能向上にも限界があるため、新しい計算方式を使って研究・開発された高性能コンピュータです。

高校物理で赤点を取って以来、科学系の話題にはお近づきになる機会がなかったみやもと。
量子云々という話は正直なところ理解が難しい内容でしたが、実用化によってこれまでとは桁違いの計算速度を実現できるようになるということは知っています。
計算速度が速すぎて現在の暗号化技術が軒並み使えなくなるかも……なんて聞くと途端に背筋が薄ら寒くなりますね。
実際のところはそれに備えて耐量子暗号等の研究も進んでいて、対策とセットで実用化されると思いますが。

理化学研究所には「ibm_kobe」という量子コンピュータがあり、こちらはガラス越しですがやっぱり見学可能。
スパコンと量子コンピュータをセットで見学できる機会なんてそうそうありませんよね!と、スーパーの特売に行くぐらいの気軽さで事前登録してポートライナーに乗った次第です。

理化学研究所 南エリア

今回の一般公開では、理化学研究所の南エリアと東エリアに分けて公開されていました。
今回お目当ての富岳と量子コンピュータのあるエリアは南エリアで、東は生き物やロボットの研究エリアのようです。
そちらはそちらで面白そうだったのですが、あんまりゆっくり見る時間もなかったので今回は南エリアに絞って見学することに。

着いたらまず事前登録のアプリからQRコードを読み取り、入場用の簡易パスをもらいます。
かわいい。

富岳を見学

入口からは富岳の見学ルートと量子コンピュータの見学ルートで分かれていましたが、どちらを選んでも後からもう一方に戻れるということでまずは富岳の方に。

通路を進むと階段へ案内され、何階分かを上ります。
ここからは計算機室まで撮影禁止。なんとなく息をひそめて進みました。
大変だったのは階数もなのですが、上る→通路→また上るという案内なしだと迷子になりそうな道のり。
「都市型ダンジョン探索するとこんな感じかなー」とか思いながら久しぶりの階段昇降による体力消耗から気を逸らします。

そしてようやく計算機室!
部屋に入る前・入った後で粘着シートのようなものを踏んで入ります。ほこり防止ですかね。
中にはかなりの人数が既に入っており、ここで撮影解禁ということもあって皆さんいっぱい写真撮ってらっしゃいました。

すごい!
いっぱいある!!

初めて生で見るスパコンの姿に語彙の低下が甚だしいみやもと。
これだけの台数でも中はすごく静かでした。

しばらく眺めて計算機室を出ると、「理化学研究所グッズ販売」の文字。

理化学研究所グッズ?

順路に従って入った部屋には確かに本とかTシャツとかが机に並んでいました。
こういう物販もしてるんだな、とちょっとした衝撃が収まらないまま振り返ると、今度は大人気アニメ映画でおなじみの方が。

スパコンを使った研究として医薬品分野も含まれているためコラボしていたんだそうです。

部屋の奥では実際にスパコンでどんな研究をしているかという展示もありました(というよりたぶん展示がメイン)。
実際にどういうことに使われているのかを見られたのは良かったです。

量子コンピュータを見学

さくっとスパコン研究の展示を見終わったら入口に戻り、今度は量子コンピュータの見学です。
ちなみに入ってきた時は気づきませんでしたが、入口にも富岳の模型がありました。ウェルカム模型ですね。

量子コンピュータの方についてはほぼほぼ全箇所撮影可能となっていました。

入ってすぐのところに量子コンピュータがどーん!
個人的な経験からIBMの文字を見ると複雑な感情がこみ上げますが、こういうところで名前を見るあたりやっぱり偉大だなと。

撮影可能だったにもかかわらず写真が無いのは、ガラス越しだったことに加えて量子コンピュータ自体が鏡面のようになっていたため、他の方の映り込みが避けられなかったからです。
写真が上手な方なら何か回避策があったのでしょうか……残念。

理化学研究所では富岳と量子コンピュータを組み合わせて研究に使っていて、量子コンピュータが苦手な部分を富岳が補っているのだそう。
量子コンピュータが本格稼働したらそれだけでいけるものかと思ったのですが、ことはそう単純でもない模様。

ここでも順路を進むと研究内容について展示する部屋があり、量子コンピュータとはどういうものなのか、どんな研究に使われているのかという説明がありました。
実際の街をコンピュータの中で構築してさまざまな条件を使い発展や課題についてシミュレートを行い、それを実社会に反映するというSociety 5.0の話がすごく興味深かったです。

ほかにも理化学研究所の研究成果報告書を閲覧できる生成AIサービスを教えてもらって、気になることをちょこちょこ質問したりもしました。
「業務系システムやってるエンジニアだけど何か関係ありそうな研究ある?」とか、結構いいかげんな聞き方しましたがあれこれ教えてくれて面白かったですよ。

たぶん来年も行く

今回知人から一般公開日の存在を知って軽い気持ちで参加しましたが、短い時間でもいろいろな話を聞くことができてすごく面白かったです。
とはいえ先述の通り物理をはじめとした理系の話題に滅法弱いみやもと。話の半分くらいはわからないままで申し訳ない気分にもなりました。
毎年やってるみたいなので、来年までにもう少し量子云々をわかるようになって再度お話を聞きたいところですね。

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みやもと

一度は開発を離れたもののいろいろあって結局開発畑に出戻りのエンジニア。

休日は遠出したり手芸したり、その時の気分でいろいろやってみてます。
比較的インドア寄りなので肩腰背中がバキバキになりがちなのが最近の悩み。

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