この記事は Agent Grow Advent Calendar 2024 12日目の記事です。
2025年の干支、それは巳(み)です。
「巳」は十二支の6番目、蛇を表します。
蛇は苦手!という人も多い一方で、古来より蛇は生命力と再生の象徴ともみなされ、蛇の抜け殻は金運アップのお守りとしても重宝されました。
また、白蛇は神様の使いともいわれ、日本各地にも蛇にまつわる伝承や、神社もあるなど意外に身近な存在。
特に農家にとっては、穀物を食い荒らすネズミを食べてくれるという意味では、猫と並ぶ益のある存在として重宝されてきた歴史もあります。
そんな蛇を、大阪は難波でお触り出来てしまう「爬虫類カフェ」があるので、来年の運気を頂くべくご紹介したいと思います。
場所は南海なんば駅から徒歩で10分ほど、難波の賑やかなオタクロードを挟んだビルの一角に、そのカフェはありました。
その名も「爬虫類カフェ ROCK STAR」
ここでは多数の蛇、トカゲ、それに亀が飼育されていて、カフェを楽しみながらスタッフの(!)爬虫類とも触れ合えるコンセプトカフェとなっています。
蛇と言うと怖い…とか、気持ち悪い…という感想が出てきてしまう人も多いかと思いますが、ここで飼育されている蛇たちは非常に美しい模様をしていて、どの蛇も大人しいです。
もちろん毒のない人に害を加えにくい種を選んで飼育されているのですが、蛇の持つイメージを覆すような色合いには思わず目を奪われてしまいます。
まずはメジャー所から鱗がトウモロコシのように見えるから、あるいはトウモロコシ畑でよく見かけるから、という説がある「コーンスネーク」です。
これは「ブリザードカラー」というアルビノ個体を掛け合わせた色合いのコーンスネークで、他にも「スノー」や「ホワイトアウト」などのカラーリングが存在しており、
いずれもその白さから雪にまつわるネーミングがされているのが面白いですね。
ちなみに、本来のコーンスネークは和名「アカダイショウ」ともいわれる通り、赤と橙の混じった美しい鱗をしています。
他にも店内には蛇マニアの間では有名な蛇がたくさん飼育されており、いずれも飼育に適した大人しい種類が展示、販売もされています。
そんな蛇の中から、特に慣れている子たちと触れ合えるのがこのカフェ。触れ合いOKの札が貼ってある爬虫類をご指名できます。
という事で、スタッフさんにお願いしていざ触れ合いタイムです。
肌ざわりはひんやりしており、つるつるとした食感と少しざらつきを感じますね。
意外と長く、活発な子はすいすいとこちらの手を這い回ってどこかに行こうとするので、慌てたり落としたりしないよう注意しなければなりません。
この爬虫類を手に乗せるのは「ハンドリング」と呼ばれていて、それ自体に是非はあるそうですが、やはり触れ合いが出来るのは貴重な体験です。
蛇の顔の前に手を持ってこない、強く掴まない、全体を支えるように持つ、そして何より怖がらせないようにする等、ルールを守って優しく接するのがコツでしょうか。
ちなみに店内にはトカゲや亀が放し飼いにされており、そうこうしている間にも足元を走っていく姿が楽しめます。
そんな感じで貴重な蛇とたっぷり触れ合い、来年の運気を頂いてきたのでした。
店内は女性や親子連れも多く、爬虫類好きのお子様にはたまらないでしょう。
結構店内は人気なので、確実に入りたいときは事前連絡をした方が良いかもしれません。
最後に、東山動物園の爬虫類館から、お勧めの美しい蛇を追加で少しだけご紹介します。
緑色の鱗が美しい、インドネシアなどの熱帯雨林に住むミドリニシキヘビ(グリーンパイソン)です。
木の上でこのように折り重なるように蜷局を巻くのがこの樹上性の蛇の特徴で、こうすると安定して位置取りできるようなのです。
そしてもう一種がこちら。
同じ蛇…ではありません。こちらは南米に住む別種の蛇、エメラルドツリーボア。
どちらも熱帯雨林で樹上で生活するために、似たような姿かたちに進化したそっくりさんです。
こういう進化を「収斂進化」と言い、他にはサメとイルカが似たような体型をしているのもその一例となっています。
このように、蛇の世界も実はとても奥深いです。
2025年の干支でもある蛇を少しでも身近に感じてもらえるようになれば、幸いです。