システムエンジニアはうつ病になりやすい?対応方法も解説

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システムエンジニアはうつ病になりやすい?対応方法も解説

IT業界では、うつ病をはじめとした精神障害の発症リスクが高い職種といわれており、中でも、システムエンジニアはうつ病で休職や退職をする方が多いといわれています。

職場環境や働き方に起因することもあるため、企業として、自社のシステムエンジニアがうつ病にならないために、原因や対処方法を知っておくことが大切です。

そこで本記事では、システムエンジニアがうつ病になりやすい理由やうつ病のサイン、対処方法について解説します。

※ここに記載している情報は、厚生労働省などが公表している情報をもとにしていますが、医療情報を提供するものではありません。あくまでも一般的な情報のため、うつ病の原因や対処方法は人によっても異なります。必ず産業医や医療機関などの専門家へご相談ください。

■参考になるサイト

こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト(厚生労働省)

システムエンジニアはうつ病になりやすい?

システムエンジニアは、うつ病になるリスクが高い職種といわれており、実際にうつ病をはじめとした精神障害が原因で休職や退職してしまう方が一定数います。

厚生労働省が発表している「精神障害の労災補償状況」によると、全業種の中で「情報通信業・情報サービス業」は5番目に精神障害の請求件数が多い業種です。

また、同じく厚生労働省の「毎月労働統計調査」(2022年分結果確報値より。パートタイム除く)によると、一般労働者の1カ月の時間外労働時間の平均が13.8時間なのに対し、情報通信業は16.5時間と、時間外労働時間も長い傾向にあります。

エンジニアは納期に追われる仕事も多く、どうしても時間外労働が増えてしまいがちです。オーバーワークによる疲労の蓄積なども原因となり、うつ病になる方が増えている可能性があるでしょう。

システムエンジニアがうつ病になりやすい4つの理由

システムエンジニアがうつ病になりやすい理由には、主に以下の4つが考えられます。

・オーバーワークになりがち

・リモートワークが多くて外に出ることが少ない

・キャリアプランが明確ではない

・人間関係でのストレスがある

うつ病になる理由は人によって大きく異なりますが、代表的な理由をそれぞれ解説します。

オーバーワークになりがち

システムエンジニアは、納期や課題のあるプロジェクトやタスクを抱えることが多いため、時間外労働時間が多くなる傾向にあります。その結果、オーバーワークになりがちです。

長時間労働による疲労や納期によるプレッシャーは心身ともに負担がかかってしまい、うつ病の発症につながる恐れがあると考えられます。

さらに、オーバーワークはプライベートの時間にも影響します。仕事の疲れからプライベートが充実せず、息抜きできない時間が増えることも状況を悪化させるリスク要因といえるでしょう。

リモートワークが多くて外に出ることが少ない

システムエンジニアは、パソコンとインターネット環境があればどこでも仕事ができるため、リモートワークを採用している企業が多くあります。リモートワークは、出社や移動の手間がないため、ライフスタイルに合わせた働き方ができると感じる方もいるでしょう。
しかし長期間誰ともコミュニケーションを取らず自宅に引きこもってしまうため、人によっては気分転換やストレス発散ができず疲労が溜まりやすくなります。さらに、日光を浴びる機会が少なくなることで、体内時計のリズムが乱れ精神状態も悪化しやすくなるでしょう。

キャリアプランが通用しなくなる可能性がある

IT業界の技術発展やトレンド変化は、ほかの業界と比較して速いスピードで進むため、求められるニーズやスキルが短期間で急激に変わることがあります。そのため、数年前に考えていたキャリアプランが通用しなくなってしまい、自分の将来に不安を感じてしまう方もいます。

このように、先行きが見えない自身の将来に不安を感じながら仕事をすることは大きなストレスの原因となり、最終的にうつ病につながってしまう場合があるでしょう。

人間関係でのストレスがある

IT業界は、1人でコツコツと作業をするイメージが強いですが、実際にはチームで作業をすることが多いため、コミュニケーションや協調性が大切です。

そのため、相性の合わない人がチームにいたり、コミュニケーションが苦手だったりする方にとっては、精神的に大きな負担となります。人間関係のストレスを1人で抱え込んでしまうことが、うつ病の発症リスクを高めると考えられるでしょう。

システムエンジニアのうつ病に気づくためのサインとは?

うつ病の初期症状や兆候は人によって異なりますが、同じようなサインが現れるといわれているため、まわりが意識するだけで早めに気づけることがあります。

ここからは、システムエンジニアのうつ病に気づくためのサインをご紹介します。

精神的なサインの一覧

うつ病になっている方の精神的なサインには、主に以下のようなものがあります。

・集中力の低下

・仕事に対する意欲の低下

・物事への興味・関心がなくなる

・沈んだ気持ちや絶望感が続く

・ささいな出来事や人の言動に落ち込む

など

上記の症状は誰にでも起こる可能性があるものですが、症状があまりにも長く続く場合はうつ病の可能性があります。

精神的な症状は周囲の人が気づきにくいケースも多いですが、エンジニアのやる気が急激になくなったり、ミスが続いたりといった通常とは違う異変が続く場合は、なんらかの精神状態の悪化が懸念されます。

精神的なサインが出ているエンジニアに気づいた場合は、早めに面談などを行ってフォローすることが大切です。

身体的なサインの一覧

身体的なサインには、主に以下のものがあります。

・重くしめつけられるように感じる頭痛

・食欲不振や胃の痛み

・発汗や息苦しさ

・体の節々の痛みや肩こり、腰痛

など

うつ病の場合、精神的なサインだけでなく身体的なサインが出る方もいます。

今まで好物だった食べ物も「おいしくない」と感じたり、味がないように感じたりすることがあるでしょう。また、食後に吐き気がしてしまうケースもあるようです。

体調不良は本人が申し出ないと周囲が気づかないケースもありますが、「エンジニアの遅刻や早退、欠勤が急に増えた」「面談などで、急に痩せたのでは?と感じた」といった変調が見られたときは、なんらかの体調面での異常が考えられます。

場合によっては、うつ病ではなく別の病気の可能性もあるため、体調面での異変を感じるエンジニアがいた場合は、病院を受診させるなど早急に対処しましょう。

システムエンジニアがうつ病になった場合の主な対応方法

システムエンジニアがうつ病になってしまった場合、企業にはどのような対応が必要なのでしょうか?

ここからは、システムエンジニアがうつ病になった場合の企業側の主な対処方法について解説します。

休職にして治療に専念させる

うつ病になる多くの理由は、働きすぎによる疲労や人間関係によるストレスであるため、エンジニアの心身の負担になっている原因を取り除く必要があります。

そのため、うつ病になったエンジニアには、まずは休職して治療に専念させることが大切です。早めに医師の診察を受けさせ診断書を用意してもらい、休職の手続きを行うように促しましょう。

勤務形態を変更する

過労による疲労や人間関係によるストレスが原因の場合、フレックス制度を活用して勤務時間を短縮したり、リモートワークを活用して人間関係を減らしたりといった取り組みも効果的です。うつ病になったエンジニアには、勤務形態を変更させることも検討しましょう。

これまで通りのフルタイム勤務が厳しい場合は、週に2〜3回ほどに勤務日数を減らすなどの手段もあります。

システムエンジニアがうつ病にならないために必要なこととは?

うつ病などの精神障害は、日常生活の中でのケアが非常に重要です。うつ病にならないために事前に意識していればうつ病の発症リスクを軽減できます。

ここからは、システムエンジニアがうつ病にならないために必要なことを解説します。

適度に運動をする

適度な運動は、うつ病のリスクを軽減するのに必要です。例えば、散歩や筋トレ、ストレッチなどの適度な運動には、気分転換やストレス発散を促す効果が期待できるため、疲労回復や精神的な負担の軽減につながります。

また、適度に運動することで、セロトニンと呼ばれる幸せホルモンの分泌が活発になり、コルチゾールというストレスホルモンの分泌を抑制してくれるといわれています。ホルモンの分泌は、激しい運動をしなくても休憩時間や休日に気軽にできる適度な運動でも十分効果があるため、誰でも簡単に実践できます。

エンジニアにはうつ病予防やストレス発散、気分転換を目的に、普段から適度な運動を取り入れることを指導しましょう。

睡眠・食事をしっかり摂る

十分な睡眠やバランスのよい食事は、健康な生活を送るために欠かせないものです。睡眠不足や栄養不足になってしまうと疲労の回復が遅くなってしまいます。

特に食事面では、野菜や肉類に含まれているビタミンBは疲労回復を促す効果があり、ほかにもミネラルやタンパク質など疲労回復には欠かせない栄養素が多く含まれています。それらの栄養素を十分に摂取できていないと、疲労が蓄積しやすくなってしまうのです。

また、睡眠面では、睡眠中に分泌される成長ホルモンにも高い疲労回復効果があるといわれています。食事をしっかり摂ることと合わせて十分な睡眠を確保することも、エンジニアに意識させるようにしましょう。

労働時間など就業環境を改める

エンジニアの労働時間が長くなると疲労が蓄積し、プライベートの時間も楽しめなくなる可能性があります。仕事での疲れが帰宅後にも癒されず、休みを取ってもスッキリしない状態が続くと、うつ病などの原因になりかねません。

そのため、各エンジニアの残業時間や休暇日数などを確認し、オーバーワークが続いているエンジニアに休暇を取得させたり、配置転換をしたりするなど、エンジニアの就業環境を改める対策を行いましょう。

日光を浴びる時間を確保する

システムエンジニアの中にはリモートワークの方も多いため、1日中自宅にいると、気分転換やストレス発散ができずに疲労が蓄積することもあります。さらに、日光に当たらないことでセロトニンの分泌が減少したり体内時計が乱れてしまったりといった問題も発生するでしょう。

対策として、日光を浴びる時間を確保することで、セロトニンが分泌されストレス発散への効果が期待できます。精神衛生上の問題が生じないように、普段から日光をしっかり浴びてストレス発散やリフレッシュができるような自宅での働き方を指導することが大切です。

システムエンジニアがうつ病にならないようにメンタルケアをしよう

システムエンジニアは、IT業界の特性やエンジニアという職種ならではの労働環境によって、うつ病などの精神障害を引き起こすリスクが高いといわれています。そのため、エンジニアの精神面や体調面での異変に周囲が早く気づくことや、うつ病の発症リスクを未然に防ぐための職場環境の整備が大切です。

企業がシステムエンジニアの労働環境改善に取り組む際は、業務の効率的な管理をはじめ、長時間労働や時間外勤務など勤怠状況の適切な把握が可能な「Fairgrit®」の導入をおすすめします。

Fairgrit®では、「残業」「有給」「メンタル状態」といった指標をもとに、メンタルに支障をきたしている可能性があるエンジニアを管理画面から特定可能です。エンジニアからアラートが出る前に、素早くフォローができるといったメリットもあります。

メンタル管理も含むエンジニアの労務管理をしっかり行いたい場合は、Fairgrit®の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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