SES企業にボーナスはある?SESのボーナス事情を紹介

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SES企業にボーナスはある?SESのボーナス事情を紹介

SESエンジニアとして働こうと考えている方の中には「ボーナスは出る?」「出ない企業もあるの?」など疑問に思う方もいるのではないでしょうか。ボーナスが出るか出ないかは、SES企業が採用している制度をはじめ、企業規模や経営状況などによって異なります。

そこで本記事では、SESエンジニアのボーナスについて解説するとともに、ボーナスが出るSES企業の特徴などについて解説します。

SESにボーナスはある?

SES企業でも、ボーナスのある制度を導入している企業であれば、SESエンジニアにボーナスが支給されます。しかし、企業規模や経営状況によっては、ボーナスが少額であったり、支給がなかったりもするでしょう。

また、ボーナスの支給額は勤続年数や年収によっても左右されるため、入社して間もなかったり、経験が浅かったりするエンジニアの場合、少額のボーナスとなるケースが多いです。

そもそも会社にはボーナスを出す義務はない

そもそも、ボーナスの支給は法律により義務付けられているものではありません。法律では、毎月1度以上の賃金支払いは義務付けられていますが、ボーナスを含む報酬についての記載はないのです。そのため、企業がボーナスを支給しなくても、基本的に違法にはなりません。

これまでの日本企業の慣習としてボーナスを出す企業が多い傾向にありますが、出さない企業も一定数の割合で見られるのはこうした理由からです。

また、ボーナスを含む賞与は「定期または臨時に、原則として従業員の勤務成績に応じて支給され、その額があらかじめ定められていないもの」と労働基準法で定められています。そのため、ボーナスの金額が前年よりも減少していたとしても、法的には違法ではありません。

ボーナス制度を設けている場合には、就業規則や労働契約書に明示されていることが多いです。SES企業にボーナスの制度があるかどうか気になる方は、就業規則などを確認してみましょう。

ボーナスが出ないSES企業がある理由

定期的に支払われる給与に関しては、減額は労働者の同意が必要であり、正当性がない強制的な減額は違法となります。一方で、賞与は明確な規定がない限り調整が可能です。そのため企業は、業績が良い場合でも給与を上げずに、一時的な賞与で支給して調整する傾向にあります。

就業規則などにボーナスの明確な支給時期や支給額が書かれていない限り、企業に利益が出ていなければボーナスを支給しなくても問題ありません。

また、就業規則に「企業業績の悪化や勤務成績の低下、やむを得ない事由がある場合にはこの限りではない」といったように、事前に規定された理由でボーナスの有無が変わることが書かれていることもあります。

このような理由から、企業の経営状況によってはボーナスが出ないケースがあり得ます。

年俸制を採用しているケースもある

年俸制を採用している企業の場合、ボーナスなどの報酬がない、もしくは年俸に含まれているケースがあります。年俸制とは、1年単位で給与総額を決定する給与体系で、雇用者から年俸を提示され、労働者は契約を結びます。ただし、日本では毎月1回以上の給与支払いが必要なため、年俸額を12回に分けて支払われるのが一般的です。

年俸制を採用する企業の中には、ボーナス分が年俸に含まれていることがあります。その場合、月の報酬額が相場よりも高くなる傾向です。

なお、年俸額を14分割または16分割して、給与と賞与に分けて支払う形式の企業もあります。年俸制の場合は、報酬の支払われ方を雇用契約時に確認しておきましょう。

SES企業のボーナスの平均相場とは?

一般的に、企業の規模によってボーナスの金額は変わります。SES企業でも、その傾向は同じです。

平均相場の考え方としては、大手SES企業であれば1回で基本給の2か月分を年に2回、中小企業であれば1回で基本給の1か月分を年に1回という場合が多いでしょう。また、ボーナスは「基本給×〇か月分」とする企業もあれば、「基本給×勤務成績」とする企業もあります。

先にも触れたように、企業業績が悪い場合などには金額が調整されたり、支給自体がなくなったりすることもあり得ます。具体的な金額や計算方法が知りたい場合は、面接時に確認しておくことをおすすめします。

ボーナスが支給されるSES企業を見極めるコツ

働き手の視点で見ると、ボーナスは働くうえでのモチベーションになることも多い制度です。ボーナスが支給されるSES企業かどうかを見極めるにはどうすればいいのでしょうか?

ここでは、ボーナスが支給されるSES企業を見極める3つのコツをご紹介します。

「賞与あり」と記載されているかを確認する

ボーナス制度の有無は、求人情報にボーナスが支給される旨の記載があるかどうかで、ある程度の判断ができます。ボーナス制度があるSES企業の求人情報には「賞与あり」と記載されている場合がほとんどです。

ただし、企業によっては、利益が出た場合に「決算賞与」として支払う企業もありますし、目標達成時の「インセンティブ(報奨金)」として支払う企業もあります。ボーナス以外にも企業が決めた種類があるため、確実にボーナスの支給があるかは求人情報だけでは分かりません。

確実にボーナスがあるか気になる場合は、給与以外の賞与などの支給があるかどうかを転職サイトのエージェントに尋ねたり、面接でSES企業の人事担当者に質問したりするようにしましょう。

企業の資本金や社員数を確認する

ボーナス制度があるかどうかの判断の目安となるのが、SES企業の従業員数です。従業員数が多いSES企業は、ボーナスを支給している可能性が高いでしょう。

厚生労働省が発表した2023年2月分の「毎月勤労統計調査」によれば、企業規模が小さいほど支給割合が低い傾向にあることが分かっています。同調査によれば、2022年の冬季賞与の支給状況は以下の通りです。

<企業規模別の賞与支給割合>

・従業員が500人以上の企業…97.4%

・従業員が100人から499人の企業…93.6%

・従業員が30人から99人の企業…90.1%

・従業員が5人から29人の企業…67.3%

従業員が30人以上の企業規模を合わせると、ボーナスの支給率が90.9%であることが分かります。

一般的には中企業以上の規模であれば、ボーナスが支給されるケースが多いため、ひとつの目安にしてください。

福利厚生が整っているかを確認する

福利厚生が整っている企業は、従業員の満足度を重視している傾向にあります。したがって、ボーナスなどの報酬に対する待遇面も充実していることが多いです。ただし、企業によっては、報酬(人件費)を抑えて福利厚生に費用をかけていることもあります。

また、ボーナスは会社都合で支給額が変わってしまうため、あらかじめ給料に組み込むなどして、安定した給料を支給しようと考える企業もあります。

ボーナスとして報酬を受け取りたい場合は、転職サイトのエージェントに尋ねたり、面接でSES企業の人事担当者に質問したりするようにしましょう。

面接で自身に合うSES企業か確かめるときのポイント

ボーナスはSES企業を選ぶうえで気になるポイントですが、自身に合う企業かどうかを見極めたい場合は、ボーナス以外の条件も確認しておきたいところです。

ここでは、自身に合うSES企業かどうかを採用時の面接で見極めるうえで大切なポイントを2つご紹介します。

社風や会社の方針などの質問をする

採用面接では、求人情報では分からない社風や経営方針についても質問し、自分に合った働き方ができるかどうかを確認しましょう。確認を怠ると、業務の進め方など職場環境と自分の相性が合っていない可能性が高まり、入社後にストレスを感じてしまうかもしれません。

企業風土や職場環境とのミスマッチでストレスをためやすい人の場合は、これまでにどのような状況や環境でストレスを感じやすかったかを書き出しておくことをおすすめします。面接時には、その内容に該当する状況がないか質問することで企業への理解が深まり、自分に合っているかどうかを判断しやすくなるでしょう。

また、業務経験が浅い場合は、教育制度の有無やサポート環境、働き方、クライアント先での主な業務内容について積極的に確認しておくことが大切です。

評価や昇給に関する質問をする

評価制度があいまいな場合、不公平感を抱きやすく、企業に不満を抱いて働き続けるモチベーションを保てなくなりやすいです。評価制度の基準や昇給の年あたりの回数などについて質問し、どのような形で評価され、どうすれば昇給につながるのかを確認しておくことが大切です。

特に、明確な評価制度を採用しているSES企業を探している場合は、エンジニアにとってメリットがある「単価評価制度」を採用している企業をおすすめします。単価評価制度とは、クライアントから提示された単価を基準として評価(昇給やボーナス)が決まる仕組みで、評価内容が不透明である心配を未然に防げるでしょう。

SESでボーナスが出るかどうかは企業規模による

一般的には、企業規模が大きくなるほどボーナス支給率は高い傾向があります。ボーナスが出る企業で働きたい際には、できるだけ企業規模が大きな会社を選択すると希望が叶う可能性が高まります。

ただし、ボーナスは法律上で支払いが義務付けられているものではありません。そのため、企業の中にはボーナスの制度を導入していない企業もあります。どのような条件になっているのかは、募集要項や採用面接時に質問して確認することが大切です。

もしもボーナス制度があるSES企業で働きたい場合には、透明性の高い評価制度としてエンジニアにもメリットがある「単価評価制度」を採用している新SES企業も候補としておすすめです。求人情報に記載されている各社の雇用条件などと比較して検討してみるといいでしょう。

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