SESのホワイト企業はあるの?優良企業の見極め方を解説

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SESのホワイト企業はあるの?優良企業の見極め方を解説

SES企業はブラック企業が多いと口コミをよく見られ、その影響かSES企業の多くがブラック企業であるというイメージを抱いている方も多いです。

しかし、実際にはSES業界にブラック企業が多いわけではなく、ホワイト企業が多く存在しています。

そこで本記事では、SES企業でホワイト企業の特徴や見極める方法を解説します。これからSES企業で働きたいと考えている方や、SES企業への転職を考えている方は、参考にしてみてください。

SES業界はブラック企業が多いと言われる4つの理由

SES業界についてインターネット上で調べてみると、「ブラック企業」「きつい」などの口コミや記事が多く表示されます。後ほど詳しく解説しますが、実際にはブラック企業ではないSES企業も多く存在するのです。

しかし、以下のような内容が原因でSES業界はブラック企業が多いといわれています。

・給料が低くなりやすい

・スキルアップできない可能性がある

・長時間労働やパワハラのイメージがある

・勤務先が変わりやすくストレスが溜まりやすい

ここでは、以上の4つの理由をそれぞれ詳しく解説します。

給料が低くなりやすい

SES業界にブラック企業が多いと言われる理由の1つ目は、「給料が低くなりやすいこと」です。SES企業は、自社で開発を行わず人材を派遣する業態を採用しているため、受託開発企業と比較すると報酬が低く設定されるケースがあるようです。

このため、特に単価評価制度を導入していないSES企業で働いているエンジニアは、一般的なエンジニアに比べて給料が低くなりやすい傾向にあります。

そして、「給料が低い=正当な評価をされていない」と判断されてしまい、SES業界はブラック企業が多いと評価される原因につながっているのです。

スキルアップできない可能性がある

SES業界で働いていると、スキルアップできないと思われていることも、SES企業にブラック企業が多いといわれる理由です。SESで依頼される内容は幅広く、簡単な作業のものも多く含まれています。このような業務を任されると、エンジニアとして新しいスキルや知識が身に付かず、自身のスキルアップが図れません。

さらに、エンジニアが希望の業務を取り扱うクライアントを希望しても、完全に採用されるケースは少ないため、希望が通らず不満を抱えてしまう方も一定数存在するのです。

したがって、スキルアップを狙ってSES企業に勤めていた方の中には、「思ったようなスキルアップができなかった」という理由で、SES業界はブラック企業が多いと評価する方がいます。

長時間労働やパワハラのイメージがある

SES業界は業務の性質上、中小企業や零細企業が多いため、一部の企業では労働基準法を遵守せずにサービス残業や休日出勤を強要する企業がありました。

現在では、長時間労働やパワハラを行っている企業は大幅に減少していますが、過去にそのような企業が多かった影響で、今でもブラック企業が多いという印象を持たれやすいです。

勤務先が変わりやすくストレスが溜まりやすい

SES業界は、エンジニアが客先に常駐して業務を行うことが多いので、勤務先が変わりやすくストレスが溜まりやすいです。さらに、常駐先の業務が終了し新しい派遣先が決まれば、通勤場所や人間関係、その他労働環境がすべて新しくなってしまうため、業務以外の対応にもかなりの労力が必要になります。

また、勤務先によっては、一緒に働くスタッフの方との関係性がうまく構築できなかったり、求められる業務量が多すぎたりして、ストレスが溜まってしまうケースもあります。

そのため、特に案件選択制度を導入していないSES企業に所属していると、SES業界で働くことが合わずに「SES企業はブラックが多い」とエンジニアが感じてしまう原因につながってしまうのです。

SES業界にもホワイト企業は数多くある

これまで紹介してきた理由から、SES業界にはブラック企業が多いと思われやすいですが、実態としては、ブラック企業は多くありません。むしろ、労働基準法を守るように努力をし、職場環境の改善に取り組むホワイト企業の方が多いです。

また、労働基準法の改正や働き方改革によって、エンジニアに強いストレスがかかるような厳しいブラック企業は、存続すること自体が難しくなっています。

そのため、SES業界に関心のある方は、悪いイメージだけでなくホワイト企業も存在していることや良い面もあることを知っておきましょう。

SESのホワイト企業に共通する特徴3選

ブラック企業は少なくなってきていますが、エンジニアの労働環境改善を積極的に行うホワイト企業とそうではない企業は存在します。

このため、労働環境が良いホワイト企業に共通している特徴を知っておくことは大切です。とくに以下の3つは、ホワイト企業に共通しています。

・案件選択の自由度が高い

・評価制度に透明性と納得感がある

・情報開示/発信に積極的で継続している

上記の項目について詳しく解説しますので、これからSES業界で働こうと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

案件選択の自由度が高い

案件選択の自由度の高いSES企業は、ホワイト企業の特徴のひとつでしょう。自分の希望業務が行える案件や、勤務が行いやすい勤務地の案件など、自分にとって条件のよい案件を選択できる可能性が高いです。

スキルアップを目指せたり、自分にとって働きやすい職場環境を選択できたりするため、エンジニアにとって理想的な環境といえるでしょう。

また、未経験や新卒で入社した場合でも、しっかりとスキルアップや経験を積む機会がある案件を優先的に選択してもらえるため、無理なく案件をこなせます。

そのため、案件選択の自由度の高いSES企業は、ホワイト企業である可能性が高いです。

評価制度に透明性と納得感がある

エンジニアの評価制度に透明性と納得感があることも、ホワイト企業に共通する特徴のひとつです。

エンジニアの業務量やスキル、知識に応じて昇給が行われていたり、残業代や交通費がしっかりと支払われていたりするかは、ホワイト企業かを判断する上で重要なポイントでしょう。

企業によっては、評価制度があいまいで社員が昇給制度に不満を感じていることもあります。

また、ベテラン社員が多い企業は継続して働きたいと思っているエンジニアが多いため、評価制度がしっかりしている可能性が高いです。

情報開示/発信に積極的で継続している

外部に対して情報開示や発信に積極的で継続している企業は、転職者やクライアントに知られて困る情報が少ないため、ホワイト企業である可能性が高いです。

たとえば、公式サイトに採用条件や福利厚生、その他業務内容情報などを明確に開示しており、面接時にも給与面や業務内容を明確に説明している企業は信頼できます。

SES業界に限らず、ブラック企業の多くは採用や募集段階で自社にとって都合の悪い情報は隠したり、濁したりすることが多いので、明確に情報を開示しません。会社の面接時は、積極的に福利厚生や待遇面の質問をして、明確に返答がもらえるか確認してみましょう。

SESのホワイト企業を見極める方法とは?

SES業界で働きたい場合、どのような方法でホワイト企業を見極めればよいか知りたい方もいるでしょう。SES業界のホワイト企業を見極める場合、主に以下の4つの方法を行うと効果的です。

・ホームページからどのような企業と取引しているのかを確認する

・実績をきちんと公開しているかを確認する

・エンジニアの待遇は良いか

・企業全体の技術力を見る

ここでは、以上の4つについてそれぞれ解説します。

ホームページからどのような企業と取引しているかを確認する

SESのホワイト企業を見極めるためには、ホームページからどのような企業と取り引きしているかの確認が大切です。取引先企業の情報を調べて、どこから案件をもらっているのか知ることで、安定した経営を行えているかの判断がある程度できます。

たとえば、取引先に非IT企業があれば、積極的に開発を行っている可能性があるため、技術力が高い企業であるかもしれません。

また、大手企業との取引が多い場合は、企業やエンジニアの実力を高く評価されている可能性があります。ホームページから取引先企業を確認するだけで、重要な情報を得られるので、事前に確認しましょう。

実績をきちんと公開しているかを確認する

実績をきちんと公開している企業もホワイト企業である可能性が高いので、確認をおすすめします。ホワイト企業であれば、しっかりと自社の実績を求人広告や公式ホームページなどに公開しており、面接時にもしっかりと伝えてもらえるでしょう。

また、実績が豊富な企業であれば、企業の技術力や営業力が高く、業界内での認知度が高い可能性があります。そのため、企業の実績確認も忘れずに行いましょう。

エンジニアの待遇は良いか

エンジニアの待遇が良い場合も、ホワイト企業の可能性が高いです。主に以下の3つの待遇は確認しておきましょう。

・給料が高いか

・福利厚生がしっかりとしているか

・ボーナスがしっかり支払われているか

資金力が高く労働基準法などを順守しているホワイト企業であれば、以上のような良い待遇でエンジニアを雇っていることが多いです。ただし、福利厚生については会社独自の部分もあるため、自分が大切にしている部分の条件が良いか面接などで確認しておきましょう。

企業全体の技術力を見る

取引先企業や実績、待遇以外にも、企業全体の技術力を見ることが大切です。実績が豊富で自社開発や受託開発を行っている企業は、企業全体の技術力が高いことが多いでしょう。

また、営業マンに高いIT知識があり、条件の良い案件を獲得しているかも大切な判断ポイントになります。企業全体の技術力が高ければ、エンジニアとしてのスキルアップも効果的に行える職場環境である可能性が高く、さまざまなスキルや経験を身に付けられます。

SESのホワイト企業を探すにはどうすればよい?

これからSES業界に就職や転職をしようと考えている方には、どうやってホワイト企業を探せばいいのかわからない方も多いと思います。SESのホワイト企業を探すには、主に以下の2つの方法が効果的です。

・転職サイトを利用する

・親身になってくれる転職エージェントを確認する

ここでは、以上2つの方法をそれぞれ解説します。

転職サイトを利用する

SESのホワイト企業を探すために効果的な方法の1つ目は、転職サイトの利用です。現在、転職を目指している方のほとんどが利用している転職サイトでは、数多くの求人が掲載されており、ブラック企業からホワイト企業まで大量に募集があります。

転職サイトには、企業情報に加えて、評価や口コミなども多く掲載されていることが多いので、実際に働いている方のリアルな体験談なども知ることが可能です。

ただし、転職サイトを利用する場合は、ひとつのサイトから会社の評判を判断しないようにしましょう。転職サイトによって、評判や口コミ、企業情報などが違っていることがあるため、ひとつの転職サイトの情報だけでは正確な情報か判断しにくいです。

親身になってくれる転職エージェントを確認する

転職エージェントの場合、転職支援のプロがマンツーマンでキャリアカウンセリングやマッチングを行ってくれます。そのため、親身になってくれる転職エージェントを見つけられると、自分のスキルや経験に適した労働環境のある企業を探しやすいです。

また、SES業界未経験の方であっても、アドバイザーが親身になって相談に乗ってくれることが多いので、安心して転職先を見つけられます。そのため、親身になってくれる転職エージェントを確認することも、ホワイト企業を探すのに効果的な方法のひとつです。

SESのホワイト企業を探し、少しでも条件を良くしよう

ブラック企業が多いとされているSES業界にも、ホワイト企業は数多く存在しており、エンジニアにとって好条件で働くことが可能です。

さらに、最近では業界のイメージを変えるために、社内環境や労働環境の改善をし、ホワイト企業を目指している企業も増えているので、今後もホワイト企業が増えブラック企業が減少していくことが予想されるでしょう。

そのため、これからSES業界で働きたいと考えている方は、ぜひ本記事で解説した内容を参考にしてみることをおすすめします。

また、SES企業が勤めているエンジニアの勤怠管理やメンタルケア、成績や案件情報の管理、提出をするのに効果的なツール「Fairgrit®」があります。これからSES企業で働きたい場合は、業務効率や業績の向上や社内統制の改善につながるので、ぜひ知っておきましょう。

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