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マネージャーの品格

マネージャーに相応しい人財とは

ある一定以上の規模をとなった企業であれば、いわゆる『マネージャー』と呼ばれるポジションの人財がいることでしょう。

その会社によって求められるものはいろいろあるかと思いますが、中間管理職の中でも比較的上位に位置するケースが多いのではないかと思います。

さて、そんな会社にとって重要なポジションである『マネージャー』ですが、どんな人がそのポジションに相応しいでしょうか?

この質問に対する回答として、下記のようなものが良く挙げられるかと思います。

  • 人望がある人
  • リーダーシップのある人
  • 管理能力に長けた人

私自身が『マネージャーに相応しい人とはどんな人?』という質問を投げかけられたとしたら、『人間力に長けた人』であると答えます。

これから『マネージャー』になる/現在『マネージャー』を務めている皆さんに向けて、私自身がこれまでに経験したことを元に書いてみようと思います。

雇われ社長であったときのこと

かつて、私は雇われ社長をやっていました。

従業員数1名からスタートした会社が、4〜5名ほどの規模となったタイミングで入社してきたのがA氏でした。

非常に熱意があり、会社のために熱心に業務に当たってくれるA氏。会社に不足していることが山ほどあるなかで、彼は率先して動いてくれました。その働きぶりは、他の従業員と比較にならないレベルだったのです。

そんなA氏がその『初代マネージャー職』の座に就くまでに、さほど日時を要すはずがありません。入社からわずか1年後に、『実質ナンバー2』のポジションに抜擢されたのです。

A氏の働きぶりもあり、会社はさらなる成長を遂げることとなりました。

それからしばらくして、A氏にとってある種のターニングポイントがやってきたのです。

ターニングポイントを目の当たりにして

あるとき、求人サイト経由でB氏が入社してきました。

最初のうちこそエンジニアとして業務をおこなっていたB氏でしたが、入社からさほど時間が経たないうちに管理職となり、いつしか本社メンバーの一員となっていました。

このB氏、システム的な面においても管理職的な面においても確かな実力を示していました。

端的に言えば、A氏を凌駕しているB氏。実力で言えば、『A氏 ≦ B氏』といったところで、それは当時社内にいた他の管理職メンバーや、A氏とB氏の両名をよく知るお客様も同様の評価をしていました。

その時の私は、非常に悩んでいました。

A氏は会社を共に造り上げてきた創業メンバーです。誰よりも会社のことを思い、尽力してくれていたのは私が一番よく知っています。

『A氏 ≦ B氏』であったとしても、A氏には頑張って欲しい。B氏にはないA氏の良さはあるわけですから、それを活かして彼の人間力の高さを見せて欲しい。

心の底から、そう思っていました。

現実は時として

しかし、現実は甘くありませんでした。

ある時から、B氏の足を引っ張る言動や会社に対する不合理で反抗的な姿勢。そのような物事が、時間と共に増えていったのです。

さまざまな思いがA氏の心中を駆け巡ったであろうことは、想像に難くありません。しかし、それはそれ。この振る舞いは、大きなインパクトを与えることとなりました。

会社における『実質ナンバー2』のポジションは、B氏のものとなりました。

このことが大きなきっかけになってか、A氏はやがて退職してしまうこととなりました。

『マネージャー』の器

私は、思います。

もし、A氏があの時に、B氏を認めるような振る舞いを見せてくれていたとしたら……。もし、A氏があの時に、B氏がやってきてもいつぞやのように前向きな姿勢を見せてくれていたとしたら……。

『実質ナンバー2』のポジションには、変わらずにA氏がいたのではないかと。

己の周りに己より
優れし人物を集めたる者
ここに眠る

かつて『鉄鋼王』としてその名を馳せた、アメリカの実業家アンドリュー・カーネギー。彼の墓石に刻まれたこの言葉は、『マネージャー』を担う私たちにとって最も大切なことを教えてくれています。

『マネージャー』は、部下よりも優秀である必要はありません。大切なのは、優秀な部下をまとめる力——人間力なのです。

河井 智也

河井 智也

Javaエンジニアとして2つのITベンチャー企業でキャリアを積む。
2013年2月、貿易商社に入社し、グループ会社の立ち上げに携わる。

2013年6月から同社の代表取締役に就任。
独自に編み出した『スカウト採用』を用いて、3年間で従業員1名から70名に拡大させる。

2016年4月に独立のため退任し、同年5月に株式会社エージェントグローを設立。
創業1年半で100名以上のエンジニアを採用し、会社は急成長。
面接実施人数は1500名以上、応募者の内定承諾率は80%を超えている。

「中小企業で働くITエンジニアの労働環境を変える」をミッションに掲げ、報酬・賞与の透明化と適正化、エンジニアに案件参画の決定権を与えるなどミッション実現に向けて取り組んでいる。

趣味は読書。ビジネス書を中心に2600冊以上を読破。

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