節目の時に振り返る
『エージェントグロー』という会社が誕生してから、早1年。ついこの間設立したと思いきや……時が経つのは早いものです。
この「1年」という節目を迎えた今、1年前を振り返ってみようと思います。
新たな道へ
2016年4月末、『雇われ社長』の任期満了に伴い前職を退職しました。退職理由を話しだすと長くなってしまいますが……。一言でいえば、『親会社との経営方針の違い』です。
任期中最後となる2016年4月の社員総会で、社長を退任&退職することを発表1)これよりも前から、『もしかしたら退任するかも』
というお話は伝えてありますしました。そして、この先は各自で最善となるよう判断するよう伝えました。
その当時、従業員がとれる選択肢としては下記の4つがありました。
- 現職に留まる
- 新しい会社についてくる
- 他社へ転職
- フリーランスになる
私が退職した時点の従業員数は69名。そのうち『新しい会社についてくる』という選択をしたのは、37名でした。
しかしながら、新しい会社はこれから創業しようとするタイミング。創業当初から37名の従業員を擁するとなると、資金調達の難易度も跳ね上がります。嬉しい悲鳴ではあるのですが、頭を抱えました。
とはいえ、私を信じついてくると言ってくれた部下たちを突き放すわけにもいきません。社長として腹を決め、必死になって資金調達をしました。
本質が垣間見えるとき
退任&退職の日が近づいてくるにつれ、『面白い』とも言える状況になってきました。いざというタイミングで、『着いていきます』と言っていた従業員がだんだんと少なくなっていったのです。
よくよく考えた結果「新しい会社についてくる」以外の選択肢を選んだのであれば、そしてそれがその人の幸せに繋がるのであれば、それが一番良いことだと思います。
その他にも、エゴをむき出しにするかのような行動に出る方もいました。あまりの豹変ぶりに、唖然とさせられることさえありました。このようなとき、人は不条理で非論理的で自己中心的になるのか……と、やり場のない思いが湧いてきたものです……。
表だってではなく裏でコソコソ私を批判したり、この機に乗じて自分の会社を立ち上げようとする動きも……。
一方で、『この人は現職に留まるだろう』と考えていた従業員が、固たい決心の元新しい会社に着いてきてくれたりもしました。
最終的に、前職からエージェントグローに転職することを選んだのは17名。その中には前職から経営会議に参加していた者もいました。
エージェントグローを選んでくれた17名には、本当に感謝しています。
17名の仲間たち
この『独立騒動』は、自分の未熟さが招いたこと。身から出た錆。自分の不徳の致すところ。そのような思いがあったこともあり、『覚悟』はできていました。
途中でいろいろな人からいろいろなことを言われましたが……。しっかりとした覚悟があったこともあってか、何を言われても黙々と頑張ることができました。
あれから1年が経ち、今では多くの新しい仲間に恵まれ、ここまでの急成長を遂げることができました。
人生は、自分の判断や選択、そして責任で成り立っています。
たとえば道を誤ったとき、大抵の人は、『誤ってない』と言い張ったり『他人のせい』だと言います。そのとき、素直に『誤った』と認められるかが、成功への『分岐点』となります。
素直な人は、成功するのです。
注訳
1. | ↑ | これよりも前から、『もしかしたら退任するかも』 というお話は伝えてあります |